魔女の後継者（廃稿）

第5話 玄武の魔人

　闇が降りてきて、赤い景色が見えなくなる。

　意識があるのか、ぼんやりしているのかわからなかったそうです。 それはまるで今も落下しているかのように、果てしなく空中を上下に移動していた。

　その瞬間、目の前に小さな明るい星が現れ、元々の小さな星が徐々に巨大な明るい星になっていきました。

　闇が徐々に光に侵食され、光が降りてくると赤い景色がゆっくりと浮かび上がってきた。

　達也は目を半開きにして、世界がぼんやりとしていることに気がついた。

　彼は再びまばたきをして、ようやく世界がはっきりしてきた、赤い空を見上げて。

　達也は気がつくと草の上に横たわっていたので、立ち上がって背中に張り付いていた草を手で撫でた。

「ここは... 地獄だ！」

　天魔に押し倒されたことに怒りを感じながらも。 しかし、達也は目の前の光景に驚き、その驚きが怒りを消し去った。

　彼の目の前に見えたのは、大きくて鬱蒼とした森で、奇妙で不気味な木が生えていて、根が上に向かって太く長く伸びていました。

　葉の色は赤、黄、緑、紫、青、白、黒など様々です。 葉は異常に大きく、達也の2倍くらいの大きさです。

　達也は地獄にたどり着いたものの、自分がどこにいるのかわからない、サタンがどこにいるのかわからない、地獄にサタン以外の生き物がいるのかわからない、という3つの大きな問題を抱えていました。

　彼は天魔に正確にサタンに届けられると思っていたが、天魔が届けてくれるのではなく、私を押し倒してくれるとは誰も想像していなかった。

　今は文句を言っている暇はなく、達也は北に向かって左足で一歩を踏み出すと...

　ふと思い出したのですが、もう一つ問題があって、この問題は超超超深刻です。 それは...

「北はどっち？」達也は呟いた

　達也が一番困ったのは方角で、北、南、東、西のどれかがわからなくて立ち止まってしまうことだった。

　達也は左手の親指を口元に上げ、困ったような表情を見せながら爪を歯で噛んだ。

　そこで彼は、一方向にまっすぐ歩いて迷子にならないようにする方法を考えた。

　達也は周囲を見渡してみると、上にも下にも左にもたくさんの木があり、特に葉っぱが視界に影響を与えていた。 右手には木が少なく、葉っぱが視界に影響するのも気にならないので、右手に行くことにした。

　右に行こうとした矢先、遠くの葉っぱの間から音が聞こえてきた達也は、それがすぐに近づいてきた。 緊張していた秋水を鞘から引き抜き、戦う姿勢をとった。

　どんどん音が近づいてきていました。 次の瞬間、達也の目の前の木の葉を突き破った生物が達也に向かって突進してきた。

　謎の生物は一向に減速する気配を見せず、達也に直接突っ込もうとしていた。

　彼は右手を強欲の手に変え、刃全体を邪気で囲み、それを黒覇秋水に変え、剣を下に振り下ろした。

　謎の生物は両手を頭の前で十字に置き、倒れたLのように腰を屈める。

「陸上形態 サイ」

　サイの角は額から透明な紫色の角が突き出ていて、全身から紫色のガスを出しており、その長さは30cmと非常に長い。

　秋水の刃とサイの角がぶつかり合い、刃と角が絶えず擦れ合い、小さな火花を発生させていた。

　火花は様々な方向に広がり、火花が広がり続ける中、どちらの側も相手の顔を見ることはできませんでした。

　双方がお互いに全力で戦っていますが、たった1秒、あるいは一瞬のリラックスが、この突然の戦いの勝者を決定することができます。

　長引く戦いでは、自分のためにならないことを知っていた達也は、計画を練っており、すぐに動く計画を立てていた。

　成功することしかできない、失敗することはできない、1秒でも遅くても。

　彼はコートのポケットから爆発霊符を取り出し、謎の生物の真上に向かって投げた。 すると達也は力を抜いて瞬時に体をわずかに左に傾けた。

　サイの角が達也の右頬をかすめただけで、爆裂霊符と秋水が入れ替わった。

　なんとか逃げ切ったものの、達也の腕を叩きつけようとした、謎の生物は達也のお腹に腕をぶつけようとした矢先に。

「瞬雷神」を使って秋水の主水側に送り込み、剣の柄を上下に構えた。 剣に雷をつけ、達也は体を横に向けた。

　爆発霊符は達也が送信していると同時に、謎の生物の頭の側面で爆発し、その衝撃で頭が左に傾いてしまった。

　秋水は達也のターンに合わせて右に回り、「レッチェ」が謎の生物の右側を直撃し、雷が刃を伝って謎の生物に接触、雷が血管を伝って謎の生物の全身を麻痺させていく。

　謎の生き物は雷で全身を麻痺させ、彼の衝撃は止み、剣で左に飛ばされてしまう。

　木々の中に飛ばされ、太い木の幹の前で激しく腰を打ち、後ろ向きになって草の上に落ちた。 木の上の葉っぱも、激しい衝撃を受けて謎の生物に落ちた。

　達也は完璧に空中に着地し、先ほどまでの一連の攻撃が自分を倒せなかったことを知りながら、すぐに剣を目の前に置いた。

　謎の生物は勢いよく葉っぱの山から飛び出し、宙に飛び出して達也の前に重く着地した。

　地面に叩きつけた途端に、草の上の埃や土や草が一瞬にして空気中に舞い上がり、埃はゆっくりと空気中に散っていった。

　ようやく顔がはっきりと見えてきたのですが、額には太い黒い線が二本、目を通って顎まで走っていました。

　人間に似た魔人です、30代のハゲの大男です。

　おじは笑顔で達也を睨みつけ、達也は真剣な顔でおじを睨みつけた。

　この時、おじは笑顔で言いました。

「私の名はムー・ッド、私は玄武の魔人です。」

「私の名前は桐谷達也、七罪魔女のリーダーです。」

　すぐに戦うのではなく、両者が自己紹介をしたのは、戦前の武者のしぐさだった。

　それは自分が殺した戦士の名前をはっきりと覚えておくことです。

　尊敬の念を表しています