Word-Violence

「ぁぅよむ」


ブリッジの胎教とは如何に…如何に為し得る物かと考える。人が人のそれを殴り付けるのが嵯峨であるやうに今し方比肩した逸れも以て人の嵯峨鳴るに他ならない。語ども言持たず。見ども見せず。相互的語彙…恐らく基本的人権の中核を為し得る逸れをロスト・リターン。手足削落を感ずる。日々生活にうすい…うすいカンナが靄の中から我を迎え入れ


「ぁぅよむ」


殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。殴り付ける。


「ぁぅよむ」


耳…?耳。耳…


静寂。






【…Word-Violence!一回戦!○○の勝利!】


“対戦有難う。800字制限の中で反復法・意味無文を的確に使い狂気を演出していた。最も負けたとは思っちゃいないが


「だ…だんまれ。てみゃいのなにがししかなぞったみてえないずこぺちゃぺちゃってやってんのさ。よがしこはしぱぱっときれるもんず。う゛ぃ。う゛ぃ。」


“?…。それじゃ”




「ガガガガガガガガッガガガガガガガガガガガガガ」


『明日の原稿かい?』


「うじゃってなしがやずまね。だらすけのうまざいましぐてなんね。おみゃっどいわすげるくではぐりさすけてなすばね」


『休んでる暇は無い。書きたくてたまらない。早く出て行け…か』


「う゛ぁ」


『明日は「清廉」だ。頼むよ』


「う゛ぁ」


「ガガガガガガガガッガガガガガガガガガガガガガ」




【…Word-Violence!二回戦!○○の勝利!】


“対戦有難う。…どこへ?”


「がる」タタタッ


“…行ってしまった”




「ガガガガガガガガッガガガガガガガガガガガガガ」


『対戦相手にあの振る舞いは如何な物かと思うね』


「うぎゃゆすてうーだうーだあぐれだいなほっぺさいがにいがすてあめすてやおらふとくすていはばね。ふぎゃうぬさてうらすべどもね」


『…君は自分が…神の僕だとでも?』


「う゛ぁ」


『…帰る。人間は人間だ。足の指が5mm長いとかまつげがぴきいんとしているとか…ただそれだけだ。人間は人間。人間なんだ。』


「う゛ぃ」


「ガガガガガガガガッガガガガガガガガガガガガガ」




【…Word-Violence!三回戦!○○の勝利!】


“髪切れば?”


「う゛ぃ」


“シャワー抜きでさ。小さいメモ帳持って行って両手使える様にしときなよ。髪が落ちるけどそこは我慢で”


「…。う゛ぁ」


“良かった。じゃね”




“落ち込んでんでねぇの”


『どうしたんですか急に』


“いやさ。私達は天才じゃ無いじゃん?だからあーゆー人間の側に居ると…ね”


『本人は人間だと思っちゃいないですがね』


“何それ。ウケる”


『ありゃ猿ですよ。マス掻きの一生だ』


「あびゃあああああああああああああああああ!!!」


“…。完成したみたいね”


『月夜の川べりに響く文猿の響き…とくらァ』




【…Word-Violence!準決勝!○○の勝ち!】


“ウグ…エック…グスン…"


【○○さん!明日の決勝に向けて何か一言!】


「う゛ぃ」


【え…と。○○さん?】


『ノーコメント。文章で語る…と』




「あびゃあああああああああああああああああ!!!びゃあああああああああああああああああ!!!びゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


(『…神は。いるとするのなら、だが』)


(『何故この様な人間に才を与えたもうたのか…考えずには居れない』)


(『いや。この様な人間だからこそ…か』)


『外に出る。何か買ってくるか?』


「あびゃあああああああああああああああああ!!!びゃあああああああああああああああああ!!!びゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


「ガガガガガガガガッガガガガガガガガガガガガガ!ガガガガガガガガッガガガガガガガガガガガガガ!ガガガガガガガガッガガガガガガガガガガガガガ!」


(『聞こえちゃいねえ…』)




“「あれ」とまともに向き合っちゃならんヨ”


『なんなんすか急に』


“愚者の忠告っちゅー奴”


『イカしたBGMっすよ全く。眠気が吹き飛ぶ』


“それでいい”


『今日の相手…賞取ったホープでしたよ。針の上から叩き落とされたツラしてやがった』


“目ん玉灼かれちまったね。くりぬいて耳飾りにするか。脳味噌まで延焼すっか。どっちに賭ける?”


『耳飾りメンタルの顔じゃねえっすわ。延焼で』


“あーゆー奴がどんだけいるんだかネ”


『「アレ」が表に出りゃ…皆失明ですよ』


“惚れてるね”


『うっせ』




【…Word-Violence!決勝!】


【××の勝利!優勝!××選手!】


『…………………は?』


【審査員からは「時流を捉え多数の観客に―


「びゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!びゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


【うわ!何だ!放せ!】


「びゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!びゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


【こんのクソ猿が!出て行け!】




「…………………」


『…食え』


「…………………」


『食え』


「モグ…モグ…」


『食ったら皿を洗え』


「モグ…モグ…」




『んなんなんだよクソがぁ!!!』


“永久追放。オナネタ取り上げられちまったね。あのお猿さん”


『ざっけんな!!!ざけんじゃねえ!!!クソ!!!』


“審査員…”


『それ以上言うな。何も』


“不満かい?”


『頭では…頭では分かってる。だが…」


“「あれ」とまともに向き合っちゃならんヨ”


“愚者の忠告っちゅー奴。守れんかったね”


『「あれ」が死ぬ位なら俺が死んだ方がマシだ』


“脳味噌灼かれちまったネ”


“オナネタ無くした猿がどう生きるか…死上主義とフ○ックかね。文猿にはお似合いの末路サ”


『そんときゃ俺でシコって貰う』


“惚れてるね”


『うっせ』








おわり

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