天使と散弾銃
(I'm an angel with a shotgun~♪)
“ボク~。どうしたの~?迷子~?”
[親の名前は?英語分かる?OK?]
{なんだこりゃ…銃?危ないよ}
{子供がこんな物持っちゃ―}
ドドドドドドドドドドドドドドド
(今日は三人。上々上々!)
「おかえり!お母さん!今日は3人だよ!」
《あらあら!偉いわね!流石私の子!》
【Death is salvation(死は救済である)!】
【今日も沢山の人間を救ったな!父として鼻が高い!】
「エヘヘ…ありがとう!」
「ママ~。聞きたい事があるんだけど良い?」
《何かしら?私の愛する息子》
「死が救済なら私達は何故生きてるの?」
《良い質問ね!確かに死は救済…だけど救済の独占は欲望の暴走》
《私達は自己救済欲を支配下に置き他者に救済を施す事でこの世界をより良い方向に導いているのよ!》
「さっすがママ!分かったよ!」
“…オイ。面貸せや”
ベキボコバキドカッ
[アイツらの恨み…苦しんで死ね]
「ねえ!何モタモタしてんの!早く殺してよ!」
「天使のゆりかごって知ってる!?死んだ人は皆そこで寝転がりながらおいしい食べ物を沢山食べるんだ!」
「ボクも早く行きたい!ねえ早く!」
ガシャアアアアアアアン
{…大丈夫か。怪我は}
(…この通り。ピンピンしてるよ)
{そうか…良かった。私にも君と同じ位の年の子供がいてな。早く家に帰って―}
(これはお礼!受け取って!)
ドドドドドドドドドドドドドドド
「…いいな。ボクも早く死にたいな」
「だけどボクはもっと…もっともっと殺さなきや」
「皆の為に。世界の為に―」
【ママ~!パパはいつかえってくるの!?】
[すぐ帰ってくるわよ。パパは皆を助けるヒーローなんだから―]
おしまい
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