第48話もう一回どうあげだよ!いくらちゃん

「あー、おいこまれちゃったねー。いくらちゃーん」


「はーい。でもぱりーぐはふぉーくすのふぁんなんです。ばーぶー」


「そうなんだー、『じゃいんず』も意地をみせてよー!せっかくチケットもらって生でみてるのにー」


「でももうあとがないですからねえ。自分が思うにシーズン中もぶっちぎりでしたのでマジック一桁あたりから雑になったように思います。ばーぶー」


「そう?いくらちゃん」


「はーい。送りバントもしなくなりましたね。あの時期から。やしゅにぴっちゃーやらせたり(がおーずあいてに)。ばーぶー」


「そうだねえー。せりーぐはちょっと独走状態だったからねー」


「はーい。その点ふぉーくすの監督さんは徹底してますね。絶対一点欲しい時は四番だろうと外国人助っ人だろうとバントです。かけひきも上手いと思います。全員が全力疾走です。手を抜くとすぐに代えられます。去年のエース的な助っ人さんも二軍です。解雇した投手がせりーぐのセーブ王です。それでも全然穴を埋める戦力が揃ってるんです。ばーぶー」


「へー。そうだよねー。がおーずのくろーざーはあのすけっとだもんねー、あー、負けちゃったー。よんたてでまけちゃったよー」


「はーい。でもまた生でどうあげです。ばーぶー」


本当は33-4を超えて欲しいから「あと8点とれえ!」と試合中に心の中で強く思っていたいくらちゃんであった。

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