「野菜がたかいねえ。いくらちゃん」

「はーい。そうですねえ。今は国産のニンニクもキロ３５００円まであがってますからね。ばーぶー」

「あ、『四方竹』だよ！いくらちゃん！珍しいねえ」

「はーい。このお店は穴場です。ばーぶー」

「へえー、ちゃんと氷水で冷やしてるんだねー」

「はーい。てんぷらとか美味しいです。ばーぶー」

「買っていこうか。すいませーん、おばあちゃん。これください」

「あ、ありがとうございます。袋にとりますね。えーと、『何本』ですか？」

「１０本ぐらい買っていこうか。いくらちゃん」

「はーい。ばーぶー」

「１０本ですね。わん、つー、さん、よん・・・」

「おばあちゃん。面白い数え方されますね」

「あらやだ。そうですか」

～帰り道～

「どうですか。いいお店でしたでしょう。ばーぶー」

「そうだね！『四方竹』はてんぷらと煮物でいただくよ」

お値段以上の魅力があると思っているいくらちゃんであった。

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