第2話仕入れだ!いくらちゃん

午前五時。魚市場の朝は早い。


「おはよーございまーす!」


「あ!寿司源さん!おはよーございます!今日は『ハマチ』が安いよー!キロ1000円。。。いや、寿司源さんなら950円でいいよー」


「じゃあ一匹くださいなー」


「まいど!『寿司源さん、ハマチー、3・3キロ。キロきゅーごー」


「いくらちゃん。きゅーごーで3・3キロはいくら?」


「3135円です。消費税込みで3448円です。ばーぶー」


「このアナゴは?」


「それは一袋2000円ですー。カツオも脂のってていいよー。四分一でキロ900円でいいよー」


「腹の方で1・2キロかあー。いくらちゃん。いくら?」


「1080円です。消費税込みで1188円です。ばーぶー」


「じゃあ、腹の方お願いしますー」


「まいどー!『寿司源さん、カツオ、1・2キロ。きゅーぜろ」


「『スジコ』も安いよ!キロ6000円ね!」


「・・・」


「おい、どうした?いくらちゃん?」


「あ、いえ、なんでもありせん。ばーぶー」


~仕入れ後。午前5時半~


「いくらちゃん。暗算早いねー」


「はーい。ありがとうございます。ばーぶー」


「じゃあ、いったん店に戻って、仮眠とるかあー」


「あ、すいません。この後、借りてるDVD返しにいきますので。ばーぶー」


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