第11話吐き出しそうな、
今日も、
人のざわめきに怯えながら学校に行く。
工事の音なんか以ての外で、
倒れ込んでしまいたいのを必死になって
我慢し続ける日々だ。
何を考えてるのか分かんなくなるくらい、
意味の分からなくて、どれだけ考えたって答えなんかでないことを延々と考え続けて寝られない夜と共に過ごしていく。
いつになったら、
この苦しい日々から
逃れることが出来るのか。
何処へ行ったら
この悲しい時間が終わるのか。
そんなことは私にだって分からない。
誰かを呼んで、
どうしてって叫んで聞いてみたって、
答えが返ってくることなんかなくて。
助けてなんて言葉を紡いだって
どうしようもないことくらい分かってる。
だから、
ただ我慢するしかなくて。
だけど、
ずっと思ってる。
助けて。
苦しいから、誰か気付いて。そばに居て。
声にならない叫び声を私は今日も、
必死になって殺してる。
吐き出しそうな、
その声を。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます