『小さなお話し』 その209………ある、英雄?の最後
やましん(テンパー)
『ある、英雄?の最後』
《これは、フィクションです。この世とは、一切、関係がありません。不愉快なお話しです。ご注意ください。》
語り手
『自分の人生最後が、どうあるのかは、英雄であろうが、なかろうが、わからない。これは、後に、史上最悪の独裁者と呼ばれた、22世紀あたりの、絵江付首相の時代の、ある、あとから、英雄とされた、沢山の誰かの記録の一部であるが、誰なんだか、またく、わからない。』
《かなり古い、記録画像が出る。しかし、ぼかしばかりで、さっぱりわからない。》
語り手
『あまりにも、凄惨な映像なので、すべては、お見せできない。』
画像の音声A
『なにか、言い残したいことは?』
画像の英雄?の声
『こいつは、冤罪だ。ぼくは、家で、ずっと、寝ていただけだ。』
画像の音声A
『では、これより、さば折りによる、処刑をおこなう。準備確認。』
画像の音声B
『準備完了』
画像の音声A
『では、市民の代表の方30名、いっせいに、スイッチをどうぞ。さん、に、いち、はい❗』
画像の音
『じわ〰️〰️〰️ん。じわ〰️〰️〰️ん。ぎしぎしぎし、じゅわ〰️〰️ん。じゅわ〰️〰️ん。ばきばきい
〰️〰️〰️〰️〰️』
画像の英雄?の声
『ぎょ、ぎょ、ぎゅわ、ぎわあ〰️〰️〰️』
画像の音
『ぎゅわ〰️〰️〰️ん。 ・・・ぼきっ‼️ びゅわ。じゅわ〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️ん。かく。ぎし。ぎ。 ぽい。』
画像の音声A
『はい。完了。善き市民のみなさん、ごくろうさまでした。あすは、午後二時からおこないまし。我らが首相に輝く栄光あれ。解散。』
こうして、いったい、なにをしたのか、だれなのか、さっぱりわからない、ある英雄?は、終わった。
こういうのは、毎日のことであった、という。
この、処刑場の跡地は、現在、市民の広場となっているが、すでに、旧人類はいないのだ。
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『小さなお話し』 その209………ある、英雄?の最後 やましん(テンパー) @yamashin-2
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