第36話 悪役令嬢転生おじさん 上山道郎 少年画報社
久しぶりに紹介でもせんと。
この数ヶ月に色々とありました。ヒューマンで初めて書いた作品がジャンル別で日間、週間、月間、四半期とトップを取って……。
鬼滅が終わってしまって、ネバランも終わってしまって、チェンソーマンは最高に盛り上がってるし。
いや本当に、鬼滅が終わるとは思わなかった。なんとしてでも第二部とかすると思ってたのに。
ネバランはいい最終回だったと思います。あとは映像研のアニメがすごかったとか、球詠にハマったり、球詠にハマったり、球詠にハマったり。
そんなら球詠紹介せいよと言われるかもしれませんが、アニメ化されたばっかりだしね。
アニメが良いと思った人は、原作も読むべし。アニメが悪いとはあえて言いませんが、原作は素晴らしすぎる。
最終話のサブタイは「悔いなく投げよう」ではなく「一瞬でも早く」にしてほしかったかな。
あと一話多くして、希ちゃんの最終打席と芳乃ちゃんのいちゃいちゃをもっとやってほしかったとか。
中田さんの千羽鶴エピソードとか、色々ともったいないアニメ化だった。
まあそれでも、割とアニメ化の中では成功してたと思う。うん。
で、球詠はそれぐらいにして。
そんなおっさんによる本日の紹介は、悪役令嬢転生おじさん。
作者は超ベテランの上山道郎先生。この人はツマヌダ格闘街でレビューしようと思っていたのに、いつの間にか忘れてました。
ツマヌダ格闘街も名作なので、ぜひにどうぞ。つか、私のインプット先のきっかけとなった作品の一つでもあります。
長年バトル物をメインに描いてきた作者の新境地。
本当に新境地です。これまでの正統派の系統から、どうしてなろうフォロワーとでも言うべき作品が生まれたのか。
まあまだ序盤なので、ここからつまらなくなる可能性もありますが、作者の力量的に、そこそこの編集がちゃんと付けば、全く問題ないと思います。
ツイッターでバズって連載となったようで、ニコニコでも今、二話まで読めますな。
なろう系ってもう既にそれだけで鼻に笑われるジャンルになりつつあるような気もしますが、要は料理人の腕なのですよ。
異世界おじさんしかり、ライドンキングしかり。
素材が悪いんじゃなくて、お前の腕が悪いんだよと。
ゲームの中の悪役令嬢に転生してしまったおじさんが主人公なのですが、オタク知識は中途半端にあり、社会人、しかも公務員としての長年の人生経験がある。
バーコードハゲでありながら、娘との関係も良好という、わざわざ転生しなくても幸せだった人なので、変に性根が曲がっていたりはしません。
悪役令嬢としてのロールを果たそうとするのですが、なにぶん中身が52歳のおっさんなので。
ドジなヒロインを助けて懐かれたり、攻略対象とはフラグを立てたり。
おじさんだった頃の習慣がそのまま活かされる、エレガントチート!
このルビ最初に見たとき爆笑しましたわ。
まあまだ三話までしか連載されていないので、さすがに早すぎるような気もしますが、ツギクルでも紹介されているようなので、ね。
はめフラとはまた違った方向での断罪ルート回避。このおじさんなら余裕である。
うん、年を重ねた社会人というのは、本来こういうものなのですよ。
長期連載の後、二作が割と短く終わってしまって、作者の力量的に題材がもったいないなと上から目線で思っていたのですが。
やはり真の力量を持っている人は違いますね。新たな分野に進出したというのもすごい。
実はヤングキングアワーズGH、もう一つ注目作があるので、そちらもまた紹介したいですね。
それでは異世界の悪役令嬢に転生してしまったおじさんの物語、笑いながらお楽しみください。
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