受験は団体戦?

 どうもこんにちは、RURIです。

 今回のテーマは「受験は団体戦?」です。学校や塾・予備校の先生方がよく口にする言葉なのではないでしょうか。そして同時に、受験生にとってはその逆の様に感じる言葉かもしれません。そこで、今回はこのテーマに対して書いてみようと思います。


 受験は個人戦。その側面があることは間違いありません。試験を受けるのは一人一人の受験生ですし、合否で左右されるのも個々なのですから。だから、受験は個人戦。果たして本当にそうでしょうか?


 先に私の認識を示しておくと、この「受験は団体戦」というのは真だと思います。が、野球やサッカーの様なチームスポーツという意味での団体戦ではなく、卓球やバドミントンの様な団体戦です。

 確かに、受験というのは個々が受けて、その結果に応じて合否が決まるもの。その点で個人戦の側面があることは明白だと言えるでしょう。それを否定する気はありません。しかしながら、私は学校や塾・予備校には受験に挑む上で「一緒に切磋琢磨する仲間である」という意味で、受験は団体戦だと思います。

 説明しやすいので、卓球を例にして話を進めますね。卓球の団体戦というのは、数名1チーム(大会によって規定が変わる)、3試合先取の形式で戦います。が、一つのボールを皆で打ち合うのではなく、個々人(ダブルスもありますが、ここではとりあえず無視)がチームを代表して戦います。つまり、団体戦でも、試合をするのは個人で、セット間にアドバイスを貰えるとは言え自分のプレーで勝ちを取りに行かなければならないのです。しかし、個人が戦うのだけれど、チームで練習するし、試合になればお互いにアドバイスし合ってチームで勝ちに行く。

 受験も同じではないでしょうか。試合(=試験)をするのは個人。でも、個々の力を付けたり、試合に勝つためにチーム内で高め合う。周りと競い合って、高めあって自分が得たい結果を掴みに行く。この意味で、受験は団体戦なのだと私は思うのです。


 さらにもう一つ私個人の経験則から言わせてもらうと、よほどの天才でもない限り受験は一人でどうにかなる類のものではなく、共に高め合う仲間が居て初めてクリア出来る壁です。そう考える幾つか理由はありますが、特に大きいのは「教え合えること」と「メンタルを共有出来ること」だと思います。

 「教え合えること」は文字通りの意味だと捉えて頂いて結構です。「理解するってどういうこと?」という項目でも書きましたが、互いに質問したり教えたりするすることって、かなり効果的な勉強法だと思うのです。分からないから友達に聞く、分からない友達に教えることで更に理解が深まる。友達は時に点数を競うライバルにもなるでしょうが、足を引っ張り合うのではなく互いにベストを尽くしてより高いレベルで競えたら最高だと思いませんか? 互いに教え合える関係性が築けていれば、それも可能になるはずです。

 そしてもう一つ、「メンタルを共有出来ること」について。受験生というのは、どうしてもメンタル的に不安定になるものだと思います。目指す大学のレベルが高くなるほど自分の力ではどうにも出来ない不確定要素に左右される点数(得意不得意など)が合否に影響する可能性は高くなりますし、そうでなくとも模試の判定や自分の学力と大学の差とを比べて不安になることは多くの受験生が経験するでしょう。そんな時に、その不安を一人で抱え込むのはなかなかしんどい事で、抱えきれずにパンクしてしまいかねません。パンクは避けられたとしても、不安に襲われて勉強が手に付かない、なんて事も有り得ますね。受験生はそのほとんど全員が、大きな不安を抱くものです。でもそれを共有出来る人が居れば、自分だけが抱えているものではないのだと分かるでしょう。一緒に乗り越える仲間が居る、こんなに心強いことはないじゃないですか!


 ただまあ、互いに足を引っ張り合ったり、傷の舐め合いをする様な集団に入ってしまうと自分もズルズルいく可能性はある訳で。その点でも、良くも悪くも受験は団体戦、と言えるのではないでしょうか。


 という事で、今回は「受験は団体戦?」というタイトルで話してみました。確かに、試験を受けるのは個々の受験生です。それは間違いありません。でも、そこに挑む過程においては、「受験は団体戦」なのではないでしょうか。


 という訳で、今回はこの辺で! では!

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