第5話 長い雨


大陸の端に、現代都市から離して、よく風が吹いて、雨が少ない草原が広がっていた。戦争の前は無人のエリアだから、被害はそんなに激しくではなかった。


現在、人々がここで集落作って住んでいて、なんの心配もなく、はずだった。


数匹のハイエナ型のロボットが、集落を席巻していく。力の差が違いすぎか、防衛役のライオン型、レオパード型、ウルフ型のロボットはとても相手にならない。


救難信号を送ったが、救援は全然来ない。

救済組織はそもそも戦いの為の組織ではなかった。組織の戦闘型のロボットは数多くなかった。全ての場所を助けきれない。


集落の人々が今にも薙倒されていく。肢体がちぎれ、血がたくさん撒いた。


前の戦争から、救済組織のメンバーは、シェルターの中から一歩も出なかった。ひたすら勉強システムを利用して、世界のあらゆる知識を蓄えていた。画期的な発明で幼い歳で結構大人の思考能力を手に入れた。その中、戦争の資料も含まれていた。人の死を、たくさん見たもその実感はなかった。でも、なんか悲しい。


数多くない人間の数、より減った。なんでこんなことを!また戦争が起こったのか?


戦争の被害は人間だけではなかった。この世界に居た動物たちはすべて消滅した。電子映像の中に存在し続けていく。


「やめて!やめてくれ!」


声を上げて命乞いも、敵は容赦無く人の体を八つ裂きにした。盛大に撒いた血が装甲に付いて血塗れになった。


「誰が..助けてくれ..」

人の胸を爪で貫通した。


「はやく..逃げろ..」

蜘蛛の子を散らすように逃げ回す人たちも高速移動打ち回り攻撃より仕留めた。


「フフフゥフフゥゥゥ..」

「このくらいじゃ物足りないじゃないか..」

「エクスペクト様のミニオンのオレたちにとってな..」


「次の集落にいく..」

「おうよ..」

「仕方ないな..」


抵抗するのも、命乞いのも、逃げるのも、尽く殺された。人も、ロボットも。


敵はあんまりにも残酷だったんだ。


雨はいつまでも降り続いた。


この欠片のようのピースシティも。


世界も。

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