ネコ♡ドル/猫っかぶりアイドル
鱗雲はねず
#1 本性
「今日もお疲れ様でした♪」笑顔いっぱい振りまいて、今日も今日とて握手会。あ〜疲れた、マジで疲れた。っんと表情筋使いすぎて顔中ムキムキになりそうだっつの!帰ったらソッコー風呂入ってお布団様のなかでゲームでもすっかな!てか腹減ったぁあ。あ、そだ、帰りにコンビニ寄ってタバコと、新作の“激辛ハバネロヌードル”買わなきゃだ。なんて声に出したら、今をときめくアイドルグループの女の子のセリフか?と、思われちゃう。多分、仕事モードのアタシを応援してくれているファンが、オフのアタシを知ったらドン引きすることだろう。自分でもわかってるんだ。素で生きたら、誰にも愛されない。きっとみんなやさしくて、ふわふわしたかわいらしい子が受け入れやすくって、好きになる。だからこそ、自分にとってアイドルという仕事は適任だった。昔から、上っ面しか見せてこなかった人生、そんなとき街を歩いていて、声をかけられてアイドルになった。そして、売上トップアイドルグループ“いちごミルクキャンディーズ”のメンバーとして、あくせく働いているのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます