__アリとキリギリス__ (298文字)
昔々、太陽が照りつける夏のある日、キリギリスはバイオリンを弾き、歌を歌って過ごしていました。
そんなキリギリスを横目に、アリは冬のために食料を一生懸命運んでいます。
キリギリスは「食料をわざわざ運ばなくても、そこら中にたくさん落ちてるじゃないか」と話しかけました。
アリは「今はたくさんあるけど、冬になると食べ物はなくなってしまうよ」と答えました。
しかしキリギリスは
「冬はまだまだ先なんだから、今のうちに楽しく過ごせばいいのに・・・」と言い、再びバイオリンを弾き始めました。
そして冬がやってきました。
アリは集めていた食料で冬を越しました。
キリギリスは夏の虫なので、秋が訪れる前にこの世を去っていました。
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