過ぎたるは猶及ばざるが如し(逸話その一)

日光東照宮は


徳川家康のお墓とされています


日光東照宮の陽明門には


全部で12本の柱があり


その柱の内の1本だけに


逆柱(さかばしら)と言って


彫刻の模様が逆向きになっている柱があります


それは家康の生前の言葉の


『建物は完成と同時に崩壊が始まる』


『及ばざるは過ぎたるより勝れり』


との考え方に従って


わざわざ柱を逆さにすることによって


あえて未完成な部分を作り出し


魔除けにしたとされています


完璧を目指していると


ひとつでもダメな部分があると


全てがダメになってしまうような


ゼロか百かの危うい考え方になりかねません。。。


もしも人間がみんな完璧だったら


完璧でないものが赦せなくなって


怒りや苦しみの世界に陥ってしまうかも知れません。。。


本来自然のものに完璧なものはなく


ひとつも同じ形のものは存在しません


それが自然の美しさだったり


生きている命の尊さのような気がします。。。

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