金魚の日常
天の邪鬼を踏みつけて、デスボイスで喉をいたわれ
お口に、チャック爪に、ニッパー指に、運命の赤い糸
糸車が回るほど時が流れ去っていく
絵師の描いた
赤の他人が青信号渡ってる、黒塗りのセダン元は銀色
ギンギラギンの金魚の鱗、逆鱗にはノータッチ
逆撫でるのはお面外しの癖毛だけ
金魚すくい命
排水溝が金魚で詰まって流れない
触れるのは衛生的じゃないから
アルカリ溶液で溶かしちゃおう
金魚が上げる断末魔
デスボイスチャックを締めて
魚は
ニッパーはニコニコニコリと
綺麗な鱗を灯籠流し
二重螺旋のその細首を、赤い糸で締め上げろ
運命です、これは運命です、品種改良種の運命です
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます