アイスキャンディー

アイスキャンディーを咥え込み

子供の頃を思い出す

自分以外のすべてが羨ましかった

欲しくて堪らなかったあの感情を


別に未練があるわけじゃない

ただ作法に従っているだけ

他にやることがないだけ

怖いわけじゃない


唇が冷えていく

外れくじみたいな人生だった

中身をさらした途端捨てられてさ


脳漿のうしょうがフライングして目尻の端から零れ落ちた

もしかして私は悲しかった?

やっぱり脳漿のうしょうだけあって私の気持ちが分かるっての?

最後の最後にサプライスされたって

そんなの驚けやしないよ

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