本日2度目のさつじん予告

椚田 ねむり

Prologue


美少女と二人きりで銃を構えながら迎えあっているなんて言う衝撃的で貴重な体験は普通に生きていればまず体験できない出来事だろう。

しかし今まさに俺と目の前にいる美少女は互いにセイフティーを外して、今にもぶっ放しそうな顔をしながら銃を向け合っていた。

どちらが銃をぶっ放してもおかしくない状況で沈黙を破ったのは彼女の方だった。

『久しぶりね〜。また会えて嬉しいわイーター』

彼女は顔に満面の笑みを讃えながらわざとらしく言った。

1ミリもそんなふうには思えなかったが、こちらもわざとらしく顔面に笑顔をくっつけ返事をする。

『はは、こちらこそまた会えて嬉しいよ。ルーシー』

彼女な顔は笑っていたが、その目は俺の心臓をしっかり狙っていた。

『あの日貴様にパパとママを殺されたあの日から復讐を誓い組織に入り過酷な訓練を受けどれだけあなたを探し回ったか、、、でもそれも今日で終わり。”東の死神”イーターの心臓をこの銃で撃ち抜き、地獄に突き落とすから。』

じりじりと照りつける真夏の空の下で、うざったい汗を拭いながら、俺は銃を乾いた地面の上に銃を放り投げ、喉から言葉を押し出す。

『どの道俺も君も天国には行けないよ、天国に行くには神の意思に背きすぎた。』

『言い残すことはそれだけ? さようなら、、、』

『地獄でまた会おう。ルーシー、、、』

俺は今できる最大限の笑顔を顔面に貼り付けて、おそらく俺の最後の言葉になるだろう言葉を紡いだ。

と同時に耳をつんざくような銃声が鳴り響き俺の心臓をえぐった。

どこの国とも分からない荒野の上で、スカイブルーの空を背景にした彼女のブロンズ色の髪の毛はとても美しかった。

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