『普通の人』になりたい

第1話

『いじめ』って聞くと、ただの子供同士の争いごとみたいにしか感じられませんよね。

　でもいじめは誰かの人生を狂わせるし、医療費はかけさせるし、時には命も奪う。いわば【犯罪】なんです。

　私は現在30歳で、初めての通院から8年ほど、ほぼずっと通院したり数度入院したり、お薬を飲んだりしています。

　仕事も正規雇用はおろか、アルバイトすらなかなか続けられなかった。普通に物は食べられないし、眠ることもできなかったし、趣味を楽しめるなどなかった。

　そう、皆さんが考える『普通の人生』を歩めていませんでした。

　これが軽い気持ちでいじめを始めた人たちによる、被害の結果です。

　いじめの加害者だけではありません。見て見ぬふりをする教師陣や、クラスメイトたちも同罪です。

　いま現在の私には夫がいて、娘がいて、一見すると幸せな人に含まれているかもしれません。

　妊娠中～産後まで、投薬は一切ありませんでした。病気としてはきっと、『寛解』に近い状態なのかもしれません。

　しかしいじめられた記憶は、きっと私が死ぬまで消えないことでしょう。

　これからお話するのは、私が知る限りのいじめられた記録です。

　読んで気持ちのいい話ではありません。当たり前かもしれませんが、私自身の視点でしかお話できません。相手がどのような気持ちで行動していたのかは、私にはわかりません。

　スカッとしたい人にはオススメしかねます。

　また、気持ちの整理のためという意味もあるため、更新はまちまちです。

　ただ、こうして残す理由のひとつとして、いじめられたり、うつ病にかかった人たちにとって、ほんの少しだけ励みになればいいなと思ったことがきっかけです。

　産後うつで復活してしまったものの、ここまで良くなるものなんだよ！と知っていてもらいたかったからです。