会話を端折りすぎな者たちへ

愚痴り場みえちゃん

第1話

会話を端折る。

それどういうこと⁇

これは完全に個人的なことなんですけど、私の職場にいるんです、そういう人。

困るんです。


自分はそこにいて把握してるからわかってるだろうけど、こちらはそちらの状況を見てないし、いないから知らないのに、知ってる前提で話をしてくるんです。

そして本人のせっかちな性格も手伝って、効率よく会話しようとするものだから、物凄く省略して伝えてくるんです。

そのせいでこちら側は彼の言いたいことの10%もわからないんです。

その上、彼は短気で癇癪持ちですから伝わってないことへの怒りが凄まじいのです。

そんな状態だから誰ももう一度、丁寧な説明を求めることができないのです。

会話ができない状態ですから。

それが原因で誰も彼が大変でも仕事を手伝えないので、彼は常に孤立。


通常の会話においても彼はせっかちですから、食い気味どころか、相手の言葉を遮って返答してくるので、やはり遮って全てを伝え損ねてるので、彼も彼でトンチンカンな返答。

食い気味であればまだ、会話が成り立つのでしょうけど、遮ってくるようでは成り立たないんです。


いつもの仕事ぶりを見て思っていたけど、彼にとって周囲の人はバカばかりなんです。

だから周囲が自分のやり方に合わせて動くべきで、周囲を思いやるなんてことしたことないんです。

チームワークを知らないんです。

そうして50年生きてきたのです。

だから最近ではパワハラと言われないように、やったことのない不慣れな周囲に合わせて動く、思いやる、言葉をかけるを、頑張ってしているのです。

しかしそこは未経験なせいか、周囲に合わせることがどうやら彼には多大なストレスなようで、いつにも増してピリピリMAX。

いつも以上に物に当たる。

仕事が雑になる。

言葉で怒りを表せないから、物音がとにかく凄い。

逆に周囲に気を遣わせる羽目に。


やはり若いときから幼いときから人に優しくすることをしていないと、急に初老と言われる年でやるのはムリがあるのでしょう。

特に50代は更年期もあります。

キレたあとにキレたことに気づく。

キレたあとに後悔。

でも謝ったことがないから、ヘラヘラして近寄って、媚びへつらってるような状態に。

しかし前述のキレた一件があるから、周囲は笑い返してはくれない。


無限の負のループ。


私から彼に何かしてやれることはできないから、せめて私はそうならないよう笑を絶やさないことを目標に生きていこうと思いました。

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