第10話 Husband's secret (夫の秘密)

10. 



 「私は敗北感に打ちのめされたわ。

何もかも、その若い女と比べられているのだと。

 私をこんなに惨めにさせているあなたが心底憎く

恨めしかった」



 「なに・・・云ってるん・・・だ。 

 私は若い子と君をそんな風に比べたことなど一度も

ないよ。

 それにそれほど疑ってたなら、どーして私に

問い詰めなかった?」


 「判らない? 浮気するような人間にはわかんないわよね。

私だって問い詰めたかった、責めたかった。 

こんなに尊敬もし信頼していたあなた から裏切られたんだから。

 そりゃそーでしょ。


 でもね、子供抱えて家を出て2人生活していける経済力のない

アラフォー女にはあなたの肯定するかもしれない回答が怖くて

云えなかったのよ。


 だって7年前の私には離婚して生きていくという選択肢が

できなかったんだもの。

  問い詰めるってそういうことでしょ?

 最悪、離婚も覚悟しないといけないってことなのよ。

 相手の答え次第でね。


 「こういう恐怖は仕事を持って経済力のあるあなたには

判って貰えないかもしれないけど」





          恨まれてたンだ- ゚゚


           ゚゚(´O`)°゚





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