第21話 ついつい使ってしまう表現

小説を書いていると、どうしても似たような表現になってしまう。


良く使いがちなのが、「やはり」「確かに」

「ひとまず」「とにかく」「とりあえず」などの言葉。


便利だからつい使ってしまうけれど、

もっとバリエーションがなければと反省する。



「少し」や「僅か」もしょっちゅう使いかけては

思いとどまり、使用頻度を下げている。


そのたびに、「小説では『少し』はやめろ」、

と小説の指南書にあったことを思い出すのだ。


中途半端をせず、はっきり言ってしまえという意味だった。



それから、文章をスッキリさせるために

良く使ってしまうのが、「彼」や「彼女」。


英語を訳すために生み出された言葉で、

正しい日本語ではないから純文学の作法的には

NGだったと記憶している。


私が書いているのはもっとライトな文章だから

いいやと投げているけれど。



ただ、改めて思い出してみると、あれは当時の理論で、

今では変化しているのではないかとも思う。


かつては駄目だった「全然良い」が、

もはや通用する社会になっているみたいに。


あまり読むとがんじがらめになるから難しいのだけど、

現在の「小説の書き方」の本が読みたくなってきたな。

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