第4話 ゲーム始動、そして初遭遇(前編)
銀二はシズクが映ったモニターを黙って見ていた。するとモニター内のシズクがゆっくりと口を開き「やぁ僕の人形達…これから楽しいゲームをやろうか」と口元に笑みを浮かべながらそう言った。すると直ぐに「…いいかい?最初で最後の警告だ…と言っても本人にしか分からないと思うけど君達の生死は僕の気分次第なんだよ?次僕の機嫌を損ねたら」
と言って直ぐに溜息をつき「OK、じゃあ君にはほかの僕の人形のために見せしめになってもらうことにするよ」とシズクが言うとモニターいっぱいに映っていたシズクともう1人…どこかで見たことがある男性が映っていた。彼の画面の風景は銀次の部屋とほぼ同じような状態であった。すると彼はすぐに口を開き「何がゲームだ!!もう一度言うが君はなんの権限を持って我々をこんなことに付き合わせるのかね!?我々の基本的人権を侵害している!!」と指さしていた。おそらく彼からしたらモニターに映っているシズクへ向けて指を指しているのだろう。するとシズクは「…君こそなんの権限があってこの僕に指さしてそんな偉そうなことを言ってるんだい?」とクスクスと笑いながら言った。その姿を見て彼は「なんの権限?私は〜大学の山田だ!!君らのような青少年の為の教育について常に国に対して物申し、そしてマスコミ報道を通じて情報を発信している!!冗談で済ませたいというのなら今すぐ我々を解放し、そして謝罪したまえ!!」と言った。
それに対しシズクはまたもや溜息をつくと「もういいや…いつまでもコレが茶番、だと思われたくないからねじゃあ…死になよ」
とシズクが冷たく言い放ち、何かのボタンを押すと山田教授の着けているチョーカーが点滅し始める。山田教授自体はこんな冗談では黙らない、今なら引き返せるからやめろ、と騒いでいるがその間もチョーカーの点滅は早くなり、シズクは教授の言葉が耳に入っている様子はなく、口元に笑みを浮かべ続けている。チョーカーの点滅が凄まじい速さになったと思えばピーという機械音と共に爆発し、山田教授の首が画面の先で転がっている、というショッキング映像が流れていた。
その映像を見て銀次は本当に…ただただなんの意味もなく死んで行った山田教授の最後を見て本当の意味で命の奪い合いを楽しめる、そう実感し、笑みを浮かべているとシズクから受け取った端末にメールが届いていた。内容はチョーカーは引き出しに入っているよ、怪しまれないように着けたら?という内容だった。普通は着けないだろうが銀次は違った。嬉嬉としてチョーカーを自分の首に着け、そしてシズクの次の言葉を今か今かと待ち焦がれていた
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