3つ目『あぁ、なんと愚かなのでしょうか』

世の中には色々な人間がいる。

優しい人、悪い人、怖い人……etc


その中でもし貴方をどれかに分類するなら、私ならば『愚かな人』『馬鹿な人』そういうだろう。何故かって?そんなの自分で考えてくださいな。

いや、それも無理な話か。

まぁそうだな、周りよりは貴方との付き合いは濃くも短い。そんな人が私の事をよく知るはずがないのだから_____


貴方の好きなタイプはクールな、大人のような、お姉さん系。確かそんなことを言っていたな。確かに私の親友はそれにあてはまっていよう。

私は確かにそれには当てはまらない。

むしろ真逆と言えよう。

普段からヘラヘラをしていて、どちらかと言えば明るく、比較的静かな人だと周りからは思われていそうだ。いや、事実そう思われている。


だが、だからと言って私をただの馬鹿でいつも明るいやつだと、そう決められるのはたまったもんじゃない。それは周りが貼ったレッテルに過ぎないのだから。


私だって真面目になる時くらいある。

私にも予定がある。


暇そう?忙しいとか言いつつ本当は何もやることがない?事実毎日電話をしてる?


確かに暇そうに見えるだろうな。

毎日電話して何が悪い?

やる事なんざ何処からでも湧いてくる。


貴方に何が分かる?


受験までの日数も、やる事の量も、人間関係も、部活も、何もかも違うだろ。


そっちはまだ入試まで時間があるかもしれない。だが私はもう数日しかない。

その為に備えることもある。それまでにやらなくちゃならないことだってある。

毎日、毎日、毎日、周りから変な子だと、気味が悪いと思われるんじゃないかと思いながらも、やる事を少しでも片付けようと思い、教室で1人進める原稿。

少しでも知識を、技術を、アイデアを得ようと、ずっと続ける読書と構想。

引退を考えたがまだ頼りない後輩たちに任せられないと、引退をなくした部活。


貴方に、私の何がわかるんですか?

何も知らないでしょう。

分かるはずがないでしょう。


そんなに忙しいなら小説を書くことを辞めればいいじゃないか。そうすれば解決するだろう。楽になれる。自由な時間ができる。


そう思うだろう。

言うだろう。

だがそれは出来ないんだよ。


私は読書が好きだ。

本が好きだ。

小説が好きだ。


書きたい。

書き続けたい。


好きなことで忙しくなってるんだ。

どれだけ忙しくて、辛くても、本望だ。


楽しい忙しさだから。






だが忙しいという現実は変わらない。


確かに私は普段からヘラヘラとしていて、忙しそうには全く見えないだろうな。


しかし、だからといって暇人だと言われるのは気に食わない。納得が出来ない。


まだ「暇そうに見えて、実はそんなに多忙な人だったんだね」と、そう言われた方がマシだ。

私は何も知りもしないくせに決めつけてくる連中が嫌いだ。


それは人間の性なのかもしれない。

それが嫌いだというのは、人間を否定することになるのかもしれない。


だけどな、私にだって嫌なことくらいある。

してほしくないことだって、ちゃんとある。


よく言うだろ?

「大丈夫?」と聞かれて「全然大丈夫だよ」と返された場合、それは『大丈夫ではない』という意味になると。

よくはそれだよ。


嫌なことは嫌だと、思ったことをすんなり口に出せる人はいいだろうな。

私みたいに自分の意見を言えない人だって存在する。何かあっても、限界まで耐え続けるような、そんな人だって存在しているんだよ。





前述した通り、貴方は『愚かな人』『馬鹿な人』だと思う。私のことを何も知らないで、私の癇に障ることもしてくれたな。

なんて馬鹿なんでしょう。

私と長い付き合いの人、よく知る人ならほとんどの人が知っているだろうに。

一部の友人からは『恐ろしい』『怖い』などと言われることもある。事実、そう言われても仕方がないだろう。


どうやら私の怒り方は結構怖いらしい。


そして怒る理由を知ると、付き合いの長い友人も一緒になって怒る場合が多々ある。


その状況を作り出すこと、それがどれほど恐ろしいことなのか、貴方はまだ理解していないらしい。


とある友人からは『片方だけならまだしも、両方が怒ると手をつけられない。2人を止められる人は居ないだろう』などと言われる始末だ。


だがそれほどに危険らしい。


自覚はないが、周りがそう言うならば、きっとそうなのだろう。












貴方へ



愚かな人よ


今後どうなるか、楽しみですね


精々私を楽しませてくださいね?

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