第3話
気が付くと俺は町中に立っていた。
おーー!すごいテンプレなザ・異世界!って感じの風景だな!!
よく表現として中世ヨーロッパってのが使われるけど、まさに中世ヨーロッパって感じだな!知らんけど!!
なんてしょーもないことを考えながら歩いていると目的の場所にたどり着いた。
そう、ギルドである。俺は早くこのスキルを使って強くなりたいと思ったので何を置いてもギルドへ行くと判断したのだ。
ちなみに、行く途中で聞こえてくる声や文字を見たところ使われているのは日本語だった。
ギルドに入るとそこそこ冒険者で賑わっていたがそんなことはお構いなしに受付に向かった。
翔「冒険者になりたいんですけど、登録ってここであってます?」
受付嬢「はい、あってますよ。ではこちらの紙に必要事項を書いて銅貨300枚をお支払いください」
しまった、お金がいるのか…
しょうがない、出直すかと思いおもむろにズボンのポケットに手を突っ込むと何か入っていたため取り出した。
金貨2枚?天使さんが入れてくれたのかな、ありがたい!
これなら足りそうだなと思い必要事項と金貨1枚を提出した。
翔「じゃあこれでお願いします。」
すると慣れた手つきで登録作業を終え、大量のおつりと冒険者カードを渡しながら説明をしてくれた。
受付嬢「これにてあなたは晴れて冒険者の仲間入りです。クエスト受注はこちらからでもカードからでも申し込めます。
また、駆け出し冒険者は最低ランクのGランクから始まります。ランクはGからSまでとされていて、実績を積むごとにランクが上がっていきますので頑張って下さいね。」
いちいち受付嬢のところに行かなくていいのは便利だな。
それにランクについても単純で分かりやすくていい。
翔「ありがとうございます、ちなみに自分のランク以上のクエストも受注できるんですか。」
受付嬢「はい、一応できますが、ランクにあったクエストを受注するのが無難です。
命あっての冒険者なので」
なるほど、つまり今の俺でもSランククエストを受けれるってわけか、
まあ、そんな危険なことはしないけどね(笑)
さっそくクエストでも見に行くか!
そして、クエスト掲示板のある場所へ向かった。
「おい!なんか新しいクエスト出てるぞ!受けてみね?」
「どれどれ?馬鹿野郎!Sランククエストじゃねえか」
「ハハ!言ってみたかっただけさ(笑)まあでも報酬はかなりすごいぞ!」
そんな冒険者の声が聞こえてきたので興味本位で見てみた。
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新ダンジョンの踏破
Sランク
最近近辺に現れた新ダンジョンを踏破してほしい。
先日Aランク冒険者パーティーに調査を依頼したが帰還者はいなかったため相当な難易度と思われる。
報酬
???の剣 LR
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なんかすごそうだな~、みたいな顔で見ていると先程の冒険者が声をかけてきた。
冒険者「おう、見ねえ顔だな!新入りか?やめとけやめとけ、こんな依頼、命がいくつあっても足りねえよ(笑)」
見かけによらずかなり気さくな冒険者みたいだな。
翔「はい、さっき冒険者登録したばかりです。ハハ、見に来ただけですよ(笑)。危険な香りがプンプンですもんね。そういえばさっきお兄さん報酬がかなり凄いって言ってましたけどこれそんなに凄いんですか?」
冒険者「ハハハ!本当に駆け出しなんだなぁ!よし、お兄さんが教えてあげよう!
まず世の中にある武器には大抵名前があるもんなんだが、ごく稀にこれみたいに分からねえもんがある。こういうのは世界で1本しかないユニーク武器っていうんだ。
しかもこれはLRランクだからな!間違いなく俺が見た中で最強の武器だろうぜ。」
お兄さんはこのほかにもランクについて教えてくれた後頑張れよ!といい去って行った。
初めにあったのが良い人で良かった。
で、お兄さんが教えてくれたことをまとめると武器等にはランクがあるらしく、
LR
UR
SSR
SR
R
HN
N
となっているようでLRは間違いなく神話級になるそうだ。
是非とも手に入れたい!!が、まだ自分の実力も分からないのにいきなり受けるわけにもいかないので、俺は手軽そうな依頼を受注した。
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