第11話 危険な外来種

危険な外来種

北海道も広い台地と大きな森林地帯があります。これらの森で過去にテレビで人気動物の「アライグマ」が心無い人に捨てられました。

数年後その固体は数を増して数百頭にもなりました。

近隣の農家では、農作物がアライグマに荒らされて大きな損害が毎年続いています。

その被害は、農作物のほかにも森林で生息していた「アオサギ」のコロニーも全滅してしまいました。アライグマは木登りもできます。アオサギの巣で卵を食べたり、幼鳥を襲たりして数年でその数を極端に減らしました。一部のアオサギは数キロ離れた森林で細々と生息ています。これらも、人間が原因で動物が被害者であり加害者でもあるのです。

現在、この森では大学の研究機関がアライグマの生態と生息に関した研究をしています。当然、アライグマは外来種ですから「駆除」の対象でその数も年々減少しているとの報告があります。

命のあるものは、虫でも鯨でも象さんでもみんな等しいのです。

動物界の頂点にいるのが、人間なのです。その人間がその能力を最大に利用して、仲間「動物たち」を介護し治療するのが、正しい姿なのです。それには、お金も時間もかかります。それらの分配を考えて行動するのが、動物界の最高峰にいる人間の特権であり、責任なのです。

ですから、動物愛護の法律もその様な背景から生まれたのです。

只・この法律には、「畜産動物 食用肉の牛・馬・豚・鶏」等と「運搬用の荷役動物」は含まれていません。あくまでも通称ペット(愛がん動物)と呼ばれている動物が対照です。

「愛情を掛ける」と植物も答えてくれる事があると、バラを育てている専門家から聞いた事があります。バラも人間の言葉が理解する能力があるとの事です。

植物も命ある生物です。ですから、声も出せない、好きな場所へも行けない植物も命があることで、心が通じるのです。バラの花が咲かないで不満を述べた主人が一言「長い間育てたのに花が咲かないとは、その内に捨ててしまうから・・・」とバラに向かって言ったのでした。

すると、そのバラは三日後にみごとな美しい花を咲かせたそうです。主人の言葉が通じたことで人間は驚きと感動でこのお話を広めました。

皆さんの周りには多くの命があるのです。毎日、そのいのちと過ごしているのです。

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