第5話培われた身体能力
連れて行かれたのは、王宮のど真ん中。政務室だった。そして、私を連れてきた偉い人は、当たり前のように王の椅子に座った。
これで、もうこの人の正体は確定した。もし、違ったら相当のうつけ。……逆に勇者と呼べる。
私の視線に耐えられなかったのかその人は口を開いた。
「一応間違いが無いように聞いておくが……お前が倒したんだな?」
「はい」
「その身体能力はどのように培った?」
「厳しい環境で育ったので……」
それを嘘だろって顔をしている。そりゃそうですよね。
「私が育ったのは、王国の端っこ。ハージ村です」
「あの辺境のか!確かに、あそこは厳しい環境にあるな」
王様(ほぼ確定)は、「なるほど、なるほど。確かにあそこは、隣国に侵略されたり色々あるからな」と勝手に納得してくれた。
「よし、それでは褒美だが給料の半年分。金貨60枚」
そう言って渡された金貨入りの袋は60枚以上の重みがあった。込められた意志的に重かったわけでは無い。金貨が60枚以上入ってるということだ。
「あの……枚数間違えてませんか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます