第2話問い
ここはどこだ...?
確かさっきまで夢で見ていたように幼なじみとオリンピックに行こうとして
途中両親を殺した物と同型の物に襲われ...
うん、確かに覚えている。
だが今いるところがどこか分からないのには変わりない。
分かることは倉庫に似た建物だということだけ。
それと自分の真後ろに2人誰かがいるということのみ
他は何も分からない。
「時間だ。立て。」
突如後ろに居た人物が話しかけてきた。
何が起きたか分からないしとりあえず従って立つ。
「ついてこい。」
そう言いその人物は歩き出した。
自分もその後をついていく。
それからエレベーターに乗り移動した後ある部屋に入った。
「如月響、間違え無いな?」
「はい、間違えありません。一体ここはどこなんですか!?」
「まぁ落ち着きますたまえ。先に礼を言っておこう。この度我が航空自衛隊所属の戦闘機の装着者を救ってくれたことを感謝する。後でお礼の品を贈らせて貰う。ここまでは前置きだ。君の両親は今日襲ってきた敵機に殺されているな。それと同時に君はその場で生き残った。ここまでは間違え無いな?」
「ええ、自分は両親をあれに殺されました。そうしてあの地獄のような所から生き残ったひとりです。」
「ならいい。そうして今日まで平和に生き今日になって突如襲われた。ここまではあっているな」
「はい、間違え無いです。」
「とりあえずここまでのことで君は敵とそれと対峙する味方が居ることを知っている。」
「それがどうしたのですか...?」
Prrrrrr
「はい、ああ、!?、基地近辺に敵が出現だと!?出撃中のF-2とf-4は!?間に合わないだと!?修理中のF-15は!?まだ飛ばせないだと!?くそ!とりあえず高斜砲でもいいから打て!自分達の兵器では太刀打ちできないだと!?そんなことは知っている!何が何でも到着を遅らせろ!そうして今すぐ出撃中の二機に帰還要請!こちらもどうにかはするから何とか持ちこたえろ!」
ガシャン!
乱暴に受話器を下ろした。
「如月響、とりあえずそういうことだ。付いて来い。」
そうしてまたエレベーターに乗ると下がって行き五階分ぐらい下ってから降りた。
「開発班!例の新型機はできたか!?」
「ええ。後は飛ばすだけです!」
「よし!よくやった!如月響、突然だが奴等を落としたいか?」
突然の問いだった。
確かに自分は両親の仇は取りたいしこれ以上被害を増やしたくはない。
しかし自分には力がない。
あの女性達のような力は無いのだ。
「落としたいは落としたいですけど...」
「そうか、分かった。そこの新型機をつけてみろ。今まで男性には適合しなかったがそれは奴らの存在を知らない奴等だった。だが君は違う。こいつは奴等への憎しみと殺意で動かせる。君はその素質がある。どのような副作用があるかわからないがやってくれくれないか?」
「分かりました。やってみます!」
「よし!頼んだ!だが一度やったら後戻りはできないぞ?」
「いいんです。敵をやれれば!」
「そうかではよろしく頼む!」
「はい!」
答えは簡単だった。
敵を落とせる。
両親の仇をうてる。
これ以上の理由はない。
敵を落とす。
ただそれだけ。
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