第143話 取り戻した記憶を取り戻した黒の王女とアーサー達との愉しい食滞

ある時

アムネジア・・テインタル王女が訪ねて来た


「エリンシア姫 私ね やっと記憶を取り戻した」微笑む王女テインタル

今度はアムネジア・・テインタル王女の方がエリンシア姫を抱きしめた


「貴方の故郷の白の国へ帰りたいでしょう? 貴方の大事な人達がいるわ」

エリンシアは心の中で思った 

いいのです 貴方が記憶を取り戻しただけでも 

私には 幸いです


父王の黄金の力、心を読む力を持つテインタル王女に伝わって

二人は互いに抱き締め合い、涙を流した。


丁度 その時だった アーサーがやっと、ようやく黒の国から帰り

その夜は夫であるアーサーを交えて 羽琴の演奏に それに食事となって

その時にアーサーは土産にと黒の国と白の国の食材が手に入れ

黒と白のそれぞれの料理がテーブルいっぱいに並ぶ

皆が微笑み、幸せな時間を共有した。



会話の中でアーサーが思わぬ話をしたのだった

黒の国は 執権として黒の国を治めていたヴァン伯爵を殺して

黒の王子アーシュラン リュース公やアルテイシア姫に 

開放され 魔具を壊され心を取り戻した竜人セルト

そうしてアーシュ達 王子に従う戦士セルト達により黒の王国は奪還され


王子アーシュランは 火竜王(サラマンデイア)となり 

黒の王になったという.。


王女が・・黒の国の姫である テインタル王女が黒の国に戻れたらいいのに

降りしきる雪を窓越しに見ながら思うエリンシア 

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