第71話 魔法の腕輪 リュース公からの贈り物

「それから 姫 エイル様 これをどうぞ」


「アルには当然 口留めしてますが・・私には全ての事を

アーシュ様達から聞き及んでおります

必要になるだろうと・・お持ちしました」


金の大きな腕飾り 宝石に 魔法の文様が彫りこめられている

魔法の呪いの焼き印の魔術を防ぐ効果もあります


また 替えの分も幾つか ご用意しますよ・・」


「! 有難うございますリュース公」エイル

腕輪をリュース公に貰った物と取り換える


そこに アルテイアとアーシュが帰ってきた


「あら 腕輪取り替えたのね」アルテイシア

「うん リュース公がプレゼントしてくれたんだ」エイル


「・・・・」腕輪をよく見るアーシュ 魔法の文様が刻まれる事にすぐ気がつく


「・・・有難うリュース公 相変わらず気がきく」アーシュ


「ふふ どういたしまして・・また替えの分も お持ちしますよ」


「・・エイル・・腕輪? そういえば 左腕を怪我したって」


「跡が残りそうなの・・まあそのうち消えると思う・・

あんまり気にしないで アルテイシア アル」エイル


「そう・・じゃそろそろ 街に行く準備をしましょうか?

変身の魔法が解けたらすぐ行きますわよアーシュ様」


「そうだね」エイル

「ああ・・」アーシュラン


「・・行ってらしゃい 楽しんでおいでアル」リュース公

エイルとアルテイシアの二人が立ち去った後


リュース公とアーシュの二人は

「・・やはり大人の姿もいいですね・・りりしくていいですよ・・ふふ」

リュース公


「・・そうか?」アーシュ


「・・・頼まれた事なら お任せください

そちらの間者とも 連絡を取り合ってます」リュース公


「いつも すまないリュース公」アーシュ


「どういたしまして 貴方様を守護するのは 私の役目

先の黒の王は私の恋人でしたし・・おっと・・これは・・」リュース公


「えっ?」驚くアーシュ


今…何とリュース公は言った? 俺の父王と恋人?


「いえ、あの‥私は両生体でして 

兄が亡くなり 跡継ぎが必要になる前は女だったのですよ


未分化でしたから 

女として育てられてまして・・それで・・」

リュース公は慌てて言う


「そ・・そうなのか・・俺は以前の記憶もないし・・」

少し焦り 冷や汗のアーシュ


「まあ‥そういう事です あ、ほら 身体が揺らめいている

そろそろ変身の魔法が解ける頃では・・お祭り楽しんで来てください」リュース公


「ああ,じゃあまた」立ち去るアーシュ

それを見送るリュース公

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