第39話 廃墟の神殿
の頃 アーシュランは 廃墟となった神殿の中を
二人の名前を呼びながら捜しまわっていた
「エイル!ナーリン! 何処だ!」
そこに
「何をお捜しですかな?」
「クククッ 黒の王・・火竜王(サラマンデイア)」
何処からか いやな笑いの込めたような男の低い声がする
「誰だ!」
呪文の詠唱の声
すると崩れた神殿の大小の石ころが音を立てて寄り集まり 数体の巨人の姿となる
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