第29話 逃げ出すエイル

エイルは しばらく 牢屋の中でじっとしていたが 

急に床に倒れ苦しみだした


「? おい どうした?」見張りの男が牢屋のカギを開け 中に入る


エイルは パッと目を開け いつの間にか 縛られていた縄を外すと

素早く起き上がり 

両腕を上げ 手を握り 両肘で打ちつける


「ごくおっ!」床でも頭を打ち 見張りの男は 気を失う


そして 数少ない 僅かに覚えてる

アーシュに教わった風の魔法を使う


「風の精霊よ 僕の服と髪を乾かして」


ひゅんと音がするなり 風が吹く


エイルの髪は風に舞い 髪と服は一瞬のうちに乾く

「・・ナーリンを捜して 一緒に逃げなきゃ・・」


部屋の幾つかにも牢獄 そこには捕まった娘達がいる


そばにあった花瓶で 見張りを倒し 


見張りの服の中から 鍵を取り上げ 彼女たちを助け出す


「早く逃げて!」

「有難うございます 貴方も!」


「いえ 僕は 一緒に捕まった連れを捜さないと・・じゃあ」エイルは立ち去る


エイルは大慌てで 部屋を駆け出す


そして ついに エイルは部屋を見つけ出す 


テーブルに置かれたナーリンが閉じ込められた水晶玉を見つける


「ナーリン!」

水晶玉の中で うずくまり眠っているナーリン


「‥ナーリン・・助けるからね」

水晶玉を両手で握りしめ エイルは部屋を飛び出し 駆け出す 


だが廊下を走ってると

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