第2話 滝に眠る祠(6)

 慎重に歩いて、5人は細い崖を抜けた。5人は対岸から滝を見た。滝は美しく、大きな音を立てて流れている。


「やっと渡れたわね」

「早く行きましょ」


 5人はその先の洞窟に進もうとした。だが、敵た襲い掛かってきた。3匹の半魚人と2匹のトカゲの魔法使いだ。


「天の裁きを!」


 バズは魔法で強烈な雷を落とした。5匹は大きなダメージを受けたが、1匹の半魚人がしびれた。だが、びくともしない。


「天の裁きを!」


 サムも魔法で強烈な雷を落とした。5匹は再び大きなダメージを受けたが、それでもびくともしない。


「水の裁きを!」


 トカゲの魔法使いは魔法で大津波を起こした。5人は大きなダメージを受けた。だが、それだけではびくともしない。


「それっ!」


 レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。トカゲの魔法使いは少し厳しい表情になった。


「食らえ!」


 マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。


「炎の裁きを!」


 表情が苦しくなったトカゲの魔法使いは魔法で溶岩を起こした。5人は大きなダメージを受け、マルコスとサムとレミーは表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 サラは魔法で5人を回復させた。


 半魚人は光り輝く剣でサラを斬りつけた。だが、硬い皮膚のサラには全く効かず、剣は真っ二つに折れた。


「食らえ!」


 もう1匹の半魚人はレミーを何度も斬りつけた。レミーは表情が苦しくなったが、サラの回復魔法のおかげで何とか倒れずに済んだ。


「死ね!」


 更にもう1匹の半魚人は光り輝く剣でマルコスを斬りつけた。マルコスは倒れた。


「命の奇跡を!」


 バズは魔法でマルコスを復帰させた。


「癒しの力を!」


 サムは魔法で5人を回復させた。


「それっ!」


 レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。トカゲの魔法使いは倒れた。


「星の怒りを!」


 トカゲの魔法使いは魔法で大量の流れ星を落とした。5人は大きなダメージを受け、マルコスとレミーは表情が苦しくなった。


「食らえ!」


 マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。


「食らえ!」


 半魚人はレミーを何度も斬りつけた。レミーは倒れた。


「死ね!」


 半魚人はマルコスを何度も斬りつけた。マルコスは倒れた。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、マルコスとレミーを復帰させた。


「天の裁きを!」


 バズは魔法で強烈な雷を落とした。トカゲの魔法使いは倒れた。3匹の半魚人は少し表情が苦しくなった。


「天の裁きを!」


 サムも魔法で強烈な雷を落とした。3匹の半魚人は表情が苦しくなった。


「えいっ!」


 レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。半魚人は倒れた。


「ガオー!」


 サラは雷の息を吐いた。残った2匹の半魚人は倒れた。


「行きましょ」


 5人は洞窟に進んだ。その先は暗い。途中でカーブしていると思われる。


「襲ってこないか心配だ」

「慎重に行きましょ」


 洞窟内は細くて暗い。いつ敵が襲い掛かってきてもおかしくない状況だ。


 結局、洞窟には敵が出てこなかった。洞窟を抜けると、再び湖のある場所に出た。


「ここにも湖があるわね」

「美しいわね」

「山奥にこんなのがあるって、すごいね」

「うん」


 ここでも5人は見とれていた。だが、今は見とれている時ではない。一刻も早く聖水神レトウ様を助け出さなくては。


「早く行きましょ」


 5人が進もうとしたその時、敵が襲い掛かってきた。3匹のリヴァイアサンと2匹のトカゲの魔法使いだ。


「天の裁きを!」


 バズは魔法で強烈な雷を落とした。それだけでは5匹はびくともしない。


「星の怒りを!」


 トカゲの魔法使いは魔法で大量の流れ星を落とした。5人は大きなダメージを受けたが、何とか耐えていた。


「癒しの力を!」


 サムは魔法で5人を回復させた。


「炎の力を!」


 もう1匹のトカゲの魔法使いは魔法で溶岩を起こした。5人は大きなダメージを受けたが、回復のおかげでしっかりと耐えることができた。


「えいっ!」


 レミーは5人に分身して、雷を帯びた剣で5匹を斬りつけた。5人は大きなダメージを受け、1匹のリヴァイアサンがしびれた。


「食らえ!」


 マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。1匹のリヴァイアサンは表情が苦しくなった。


「ガオー!」


 サラは雷の息を吐いた。マルコスの攻撃も食らったリヴァイアサンが倒れた。


「ガオー!」


 リヴァイアサンがサラに噛みついた。だが皮膚の硬いサラにはあまり効かず、毒に侵されなかった。リヴァイアサンの歯が欠けた。


 もう1匹のリヴァイアサンはしびれていて、全く行動することができなかった。


「癒しの力を!」


 バズは魔法で5人を完全に回復させた。


「水の裁きを!」


 トカゲの魔法使いは魔法で大津波を起こした。だが5人はびくともしない。


「天の裁きを!」


 サムは魔法で強烈な雷を落とした。4匹は大きなダメージを受け、2匹のリヴァイアサンは表情が苦しくなった。


「それっ!」


 レミーは4匹に分身して、雷を帯びた剣で斬りつけた。2匹のリヴァイアサンは倒れ、2匹のトカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。


「食らえ!」


 マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。トカゲの魔法使いは更に表情が苦しくなった。


「グルルル・・・」


 サラは雷の息を吐いた。2匹のトカゲの魔法使いは倒れた。


「早く行こう!」


 5人は慎重に歩いていた。ここも細い崖になっている。この湖にも多くの肉食魚が泳いでいる。落ちたらまず命はないだろう。


 慎重に歩き続けて、5人は向こうの洞窟にやってきた。その入り口は、今さっき通った洞窟の入り口に似ている。


「いつまでこんなところを歩くんだろう」

「諦めないで。諦めたら人間がみんないなくなるんだから」


 サラの応援を背に、5人は先に進んだ。この先に何があるかわからない。でも人間の未来のために進まねば。


 5人が次の洞窟に進もうとしたその時、敵が襲い掛かってきた。1匹のトカゲの戦士と2匹のリヴァイアサンと2匹のトカゲの魔法使いだ。


 バズはバジリスクに目でにらみつけた。トカゲの戦士と1匹のリヴァイアサンが一撃で倒れた。


「天の裁きを!」


 サムは魔法で強烈な雷を落とした。3匹は大きなダメージを受けたが、びくともしない。


「炎の裁きを!」


 トカゲの魔法使いは魔法で溶岩を起こした。5人は大きなダメージを受けたが、びくともしない。


「水の裁きを!」


 もう1匹のトカゲの魔法使いは魔法で大津波を起こした。5人は大きなダメージを受け、マルコスとレミーは表情が苦しくなった。


「えいっ!」


 レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。だがリヴァイアサンはびくともしない。


「食らえ!」


 マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。リヴァイアサンは少し表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 サラは魔法で5人を回復させた。


「ガオー!」


 リヴァイアサンは毒の牙でマルコスに噛みついた。マルコスは大きなダメージを受け、毒に侵された。


「癒しの力を!」


 バズは魔法で5人を回復させた。


「天の裁きを!」


 サムは魔法で強烈な雷を落とした。リヴァイアサンは倒れた。


 レミーは持っていた毒消し草でマルコスの毒を消した。


「覚悟しろ!」


 マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。


「星の怒りを!」


 表情が苦しくなったトカゲの魔法使いは魔法で大量の流れ星を落とした。5人は大きなダメージを受けたが、2人がかりで回復したためにしっかりと耐えていた。


「炎の怒りを!」


 もう1匹のトカゲの魔法使いは魔法で溶岩を起こした。マルコスは表情が苦しくなった。


「ガオー!」


 サラは雷の息を吐いた。1匹のトカゲの魔法使いは倒れ、もう1匹は表情が苦しくなった。


「天の裁きを!」


 バズは魔法で強烈な雷を落とした。最後に残ったトカゲの魔法使いは倒れた。


「気を取り直して行こう!」

「うん!」


 5人は先に進んだ。この先には何が待っているんだろう。また滝のある地底湖だろうか。それとも無限ループの通路だろうか。どんな通路であっても進まねば。それが自分たちに与えられた使命だから。


 洞窟を抜けると、また湖のある開けた所に出た。見渡すと、ここにも湖がある。この湖も美しい。


「ここにも湖が!」

「きれいね」


 5人は見とれていた。だが、バズは何に気づいた。この先に洞窟がない。今まで通ってきた洞窟には会ったのに、どうしてだ。


「でもこの先に洞窟ないよ。どこだろう」


 その時、サラが指をさした。その先には、滝がある。


「あれ見て!」

「ん?」


 サラの声を聴いて、4人は滝をよく見た。だが、何も見えないように見える。ごく普通の滝のようだ。


「あの滝の裏に洞窟がある!」


 4人は滝をよく見た。滝の裏に洞窟がある。4人は驚いた。


「本当だ!」


 5人は細い崖をへばりつくように進み、滝の裏にある通路に向かった。


「こんなところに洞窟の入り口があるなんて驚きだわ」


 数分かけて、5人は崖を抜けて滝の裏の通路にやってきた。滝の音がより一層聞こえる。滝の裏は比較的ひんやりしている。


「早く行きましょ」


 サラの後に続いて、4人は洞窟に入った。洞窟はまっすぐになっていて、洞窟の先の風景がうっすらと見えている。どうやら湖があるみたいだ。


 5人は洞窟を抜け、再び開けた所に出た。そこは大きな湖だ。右端には細い崖がある。だが今さっきのより少し広い。歩いて走れそうなぐらいだ。またここを通らなければならない。この湖にも大量の肉食魚がいた。


「またここを通らなきゃならないのか」


 マルコスはあきれていた。だが、世界を救うためなら通らなければならない。5人は崖を慎重に歩き始めた。


「怖いわね」


 レミーは崖から湖を見た。湖には多くの肉食魚が口を開けて待っていた。


「慎重に渡りましょ」


 サラは先頭に立ち、4人はそれに続いた。


 その時、音を立てて崖が崩れてきた。5人は驚き、走り出した。崖の向こうには洞窟の入り口がある。そこに逃げよう。


「今度は崖が崩れてきた!」

「急げ!」


 5人は全速力で洞窟の入り口に向かった。崖から落ちたら肉食魚の餌食になるに違いない。ここで死にたくない。人間を救うまで死ねない。


 5人は崖を抜けて、洞窟の入り口の前に立った。入ろうとしたその時、再び扉が閉まった。


「またふさがれた!」


 突然、地響きが起こった。すると、湖にいた肉食魚が合体し始め、巨大な魚となって襲い掛かってきた。


「何じゃこの巨大な魚は」

「また敵だ!」


 5人は驚いた。肉食魚が合体して巨大な魚になって襲い掛かってくると思っていなかった。


「何度でもやってやろうじゃないか!」


 マルコスは拳を握り締めた。やる気満々だ。


「天の裁きを!」


 バズは魔法で強烈な雷を落とした。巨大な魚はびくともしない。体力が高いと思われる。


「ガオー!」


 巨大な魚は大きな木場でマルコスに噛みついた。マルコスは大きなダメージを受け、倒れた。


「命の奇跡を!」


 すぐさまサムは魔法でマルコスを復帰させた。


「食らえ!」


 レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。それでもびくともしない。


「グルルル・・・」


 サラは雷の息を吐いた。巨大な魚は痛がったが、それでもびくともしない。


「ガオー!」


 巨大な魚は大津波に変身して襲い掛かってきた。5人は大きなダメージを受けた。


「癒しの力を!」


 バズは魔法で5人を回復させた。


「天の裁きを!」


 サムは魔法で強烈な雷を落とした。巨大な魚はびくともしない。効いてはいたが、体力が高かった。


「ガオー!」


 巨大な魚はレミーに噛みついた。レミーは大きなダメージを受け、毒に侵された。


「覚悟しろ!」


 マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。確実によく効いていたが、それでも巨大な魚はびくともしない。


「それっ!」


 レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。巨大な魚は少し表情が苦しくなったが、すぐに気を取り直した。


「ガオー!」


 サラは雷の息を吐いた。巨大な魚は少し表情が苦しくなった。


 巨大な魚はサラに噛みついた。だが、皮膚の硬いサラにはあまり効かない。巨大な魚は驚き、水の上に戻った。


「癒しの力を!」


 バズは魔法でレミーの体の毒を消した。


「天の裁きを!」


 サムは魔法で強烈な雷を落とした。巨大な魚は苦しい表情になった。


「ガオー!」


 巨大な魚は大津波に変身して襲い掛かってきた。先ほどのより大きく、5人は大きなダメージを受け、5人とも表情が苦しくなった。


「食らえ!」


 レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で斬りつけた。巨大な魚はより一層苦しい表情になった。


「とどめだ!」


 マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。巨大な魚は倒れ、水面に消えた。それと共に、湖の肉食魚は全ていなくなった。


「いなくなったわね」

「まさか、肉食魚がこんな力を持っているとは」

「さぁ、その先に行こう!」


 5人は洞窟に入った。洞窟の中はカーブしていて、先が見えない。

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