第1話 霊峰の神殿(2)

 その先は、暗い洞窟だった。その洞窟は今さっき通って気洞窟より少し小さい。洞窟の中は階段になっていて、左に曲がっている。


「また洞窟か」

「でも狭いわね」


 突然、敵が襲い掛かってきた。今度は炎の羽をもつライオンだ。


「また敵か!」

「水の裁きを!」


 バズは魔法で大津波を起こした。ライオンは大きなうめき声を上げた。だがひるまない。


「ガオー!」


 炎の羽を持つライオンは灼熱の炎を吐いた。その炎もあまりにも強く、マルコスとサムとレミーは倒れた。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となり、マルコスとサムとレミーを復帰させた。


「それっ!」


 レミーは姿を消して、頭上から斬りつけた。ライオンは痛がったが、すぐに気を取り戻した。


「食らえ!」


 マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。ライオンは少し表情が苦しくなった。


「グルルル・・・」


 サラは氷の息を吐いた。ライオンは表情が苦しくなった。


「ギャオー!」


 炎の羽をもつライオンは再び灼熱の炎を吐いた。今度は誰も倒れなかった。だが、マルコスとレミーの表情が苦しくなった。


「水の怒りを!」


 サムは魔法で大津波を起こした。ライオンはますます表情が苦しくなった。


「水の裁きを!」


 バズは魔法で水柱を落とした。ライオンは更に表情が苦しくなった。


「とどめだ!」


 サラは氷の息を吐いた。ライオンは倒れた。


「何とか倒せたわね」


 階段を抜けると、またもや火の海に出た。今度は橋ではなくて細い通路だ。左右には溶岩が流れている。


「今度は細い通路か」

「今度は大丈夫かな?」


 サラは不安だった。火の海から炎の龍が襲い掛かってきたからだ。今度も何かが襲い掛かってくるんじゃないか。


「気をつけよう」


 その時、地響きが起こった。5人は辺りを見渡した。また炎の龍が出てくるんじゃないか?5人は1ヶ所に固まって震えていた。


「今度は何だ?」


 その時、溶岩の中から茶色い怪物が姿を現した。ゴーレムだ。ゴーレムは土でできていて、目がない。だが、5人に気づいて、襲い掛かってきた。


「でっかいゴーレムだ!」

「逃げろ!」


 5人は通路の向こうの洞窟に全速力で逃げた。


「ガオー!」


 その間にもゴーレムは通路を崩しながら迫ってきた。


 突然、洞窟の入り口がふさがれた。足場が崩れて引き返せない。5人は追い込まれた。


「ふさがれた!」

「どうしよう」


 5人は戸惑っていた。その間にもゴーレムが近づいてくる。


「やってやろうじゃないか!」


 マルコスはひるまなかった。襲い掛かってくる奴がいたら、自分の拳でぶっ飛ばしてやると思っていた。


「水の怒りを!」


 バズは魔法で巨大な水柱を落とした。だがゴーレムはひるまない。


「水の裁きを!」


 サムは魔法で大津波を起こした。それでもゴーレムはびくともしない。


 ゴーレムはレミーをぶん殴った。レミーはとても大きなダメージを受け、表情が苦しくなった。


「えいっ!」


 レミーは姿を消して、手前から斬りつけた。だが頑丈はゴーレムには全く効かない。


「食らえ!」


 マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。ゴーレムは大きなダメージを受けた。それでもゴーレムの表情は変わらない。


「ガオー!」


 サラは氷の息を吐いた。やはりゴーレムの表情は変わらない。


「水の裁きを!」


 バズは魔法で巨大な水柱を落とした。ゴーレムの表情は変わらない。だが、着実に大きなダメージを与えていた。


 ゴーレムはマルコスをぶん殴った。マルコスは一撃で倒れた。


「命の奇跡を!」


 サムは魔法でマルコスを復帰させた。


「覚悟しろ!」


 マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。


「それっ!」


 レミーは炎を帯びた剣で斬りつけた。やはりゴーレムには全く効かなかった。


「ガオー!」


 サラは氷の息を吐いた。ゴーレムは少し苦しそうな表情になったが、すぐに持ち直した。


 ゴーレムはレミーをぶん殴った。レミーは一撃で倒れた。


「命の奇跡を!」


 バズは魔法でレミーを復帰させた。


「天の裁きを!」


 サムは魔法で強大な水柱を落とした。ゴーレムは少し苦しい表情になった。


「食らえ!」


 レミーは姿を消して、炎を帯びた剣で斬りつけた。


「とりゃあ!」


 マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。ゴーレム苦しい表情になった。


「グルルル・・・」


 サラは氷の息を吐いた。ゴーレムはさらに苦しい表情になった。


 ゴーレムはサラをぶん殴った。だが、サラは耐えた。ドラゴン族は体が強く、このような攻撃ではびくともしなかった。


「とどめだ! 天の裁きを!」


 バズは魔法で巨大な水柱を落とした。ゴーレムは倒れた。


 その時、大きな音ともに洞窟への入り口が開いた。どうやらゴーレムを倒したら開く仕組みだったようだ。


「開いた!」

「ゴーレムを倒したら開く仕組みだったの?」


 サラは驚いた。最初、もう助からないと思っていた。


「なーんだ」

「早く行こうぜ!」


 5人は洞窟に向かった。サラは上を見上げた。上には大きな穴があり、その先には青い空が見える。どうやらここが火口らしい。




 5人は洞窟に入った。洞窟の中は真っ暗だ。


「また真っ暗な通路ね」


 洞窟に入ったその時、敵が襲い掛かってきた。2人の炎の戦士だ。


「水の怒りを!」


 バズは魔法で巨大な水柱を落とした。2人の炎の戦士は大きなダメージを受けた。


「水の裁きを!」


 サムは魔法で大津波を起こした。2人の炎の戦士は再び大きなダメージを受けた。それでも2人の炎の戦士はびくともしない。


「それっ!」


 レミーは姿を消して斬りつけた。だが、炎の戦士には全く効かない。


 炎の戦士は炎の剣でレミーを斬りつけた。レミーは一撃で倒れた。


「食らえ!」


 マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。食らった炎の戦士は少し表情が苦しくなった。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となってレミーを復帰させた。


「癒しの力を!」


 炎の戦士は魔法で自らの体力を回復した。


 バズはバジリスクの目でにらみつけた。体力を回復した1人の炎の戦士が一撃で倒れた。


「水の裁きを!」


 サムは魔法で巨大な水柱を落とした。残った炎の戦士は表情が苦しくなった。


「えいっ!」


 レミーは空高く舞い上がって、炎をまとって流れ星のように斬りつけた。炎の戦士は更に表情が苦しくなった。


「覚悟しろ!」


 マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。炎の戦士は前かがみになった。


「とどめだ!」


 サラは氷の息を吐いた。炎の戦士は倒れた。


「相変わらず強いわね」


 サラは汗をかいていた。中の暑さに加え、これまでにない敵の強さでより汗をかいていた。


「気をつけましょ」


 その時、目の前に人影が見えた。5人は驚いた。村長だ。


「あっ、村長さん!」


 サラが叫んだその瞬間、村長は逃げた。


「待て!」

「行こう! きっとこの先で炎竜神マグス様の邪魔をしていそうだ」


 村長の後をつけていけば、炎竜神マグスの所まで行けると思っていた。村長が来ないように見張っていると思っていた。


 追いかけようとしたその時、また敵が襲い掛かってきた。今度は3人の炎の戦士だ。


「死ね!」


 バズはバジリスクの牙で噛みついた。噛みつかれた炎の戦士は毒に侵された。


「水の裁きを!」


 サムは魔法で巨大な水柱を落とした。


「それっ!」


 レミーは空高く飛び、流れ星のように斬りつけた。


「死ね!」


 炎の戦士は炎の剣でレミーを力強く斬りつけた。レミーは一撃で倒れた。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、レミーを復帰させた。


「食らえ!」


 マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。だが炎の戦士はびくともしない。


「炎の裁きを!」


 毒に侵された炎の戦士は魔法で溶岩を起こした。5人は大きなダメージを受け、サムとマルコスとレミーは表情が苦しくなった。


「おりゃあ!」


 別の炎の戦士は炎の剣でサラを斬りつけた。だがサラには全く効かず、剣は真っ二つに折れた。ドラゴンの皮膚があまりにも強いからだ。


「水の裁きを!」


 バズは魔法で大津波を起こした。毒に侵された炎の戦士の表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 サムは魔法で5人を回復させた。サラとサムとバズは完全に回復した。


「覚悟しろ!」


 マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。毒に侵された炎の戦士は倒れた。


「それっ!」


 レミーは空高く飛び上がり、流れ星のように斬りつけた。剣の折れた炎の戦士は表情が苦しくなった。


「ガオー!」


 サラは氷の息を吐いた。2人の炎の戦士は大きなダメージを受け、剣の折れた炎の戦士はますます表情が苦しくなった。


「炎の裁きを!」


 剣の折れた炎の戦士は魔法で火柱を起こした。レミーは大きなダメージを受け、倒れた。


「食らえ!」


 別の炎の戦士は炎の剣でマルコスを斬りつけた。マルコスは表情が苦しくなった。


「命の奇跡を!」


 サムは魔法でレミーを復帰させた。


「水の裁きを!」


 バズは魔法で強力な水柱を落とした。剣の折れた炎の戦士は倒れた。


「とどめだ!」


 サラは氷の息を吐いた。残った炎の戦士は倒れた。


 5人は村長の向かった洞窟の先に向かった。その先にはまたもや赤い光が見えた。


「今度は何があるんだろう」

「どんなことがあっても、俺の拳でぶっ飛ばしてやるさ」


 5人が洞窟を抜けると、またもや火の海が広がっている。火の海はより一層激しくゴボゴボと音を立てていた。火の海の中には、細くて長い橋が架かっていた。


「また崩れてきそうね」


 レミーは橋から溶岩を見下ろしていた。レミーは足がすくんでいる。溶岩におびえている。


「ぐじゃらぐじゃら言わずに進みましょ」


 サラは早く進もうと先導した。


 その時、地響きが起こった。5人は辺りを見渡した。だが、何も見えない。


「今度は何だ?」


 偶然、レミーが下を見た。すると、溶岩の中から巨大なドラゴンが出てきた。そのドラゴンは、炎をまとっていて、いかにも強そうだ。


「あれ!」

「ドラゴンだ!」


 炎のドラゴンは橋を壊しにかかった。橋が音を立ててグラグラしている。今にも崩れそうだ。


「壊しに来る!」

「早く逃げろ!」


 5人は逃げ始めた。ちょうどその時、橋が崩れ始めた。5人は驚き、逃げ足を速めた。


 5人は橋を渡り終え、洞窟に入ろうとした。だが、またしても洞窟の入口がふさがれた。ゴーレムの時と同じパターンだ。あいつを倒さないと先に行けない仕掛けだろう。サラにはすでに見えていた。


「くそーっ、また閉じ込められたか!」

「ならば、やってやろうじゃないか?」


 マルコスは腕をまくり上げた。巨大なドラゴンが襲い掛かってきた。


「水の裁きを!」


 バズは魔法で大津波を起こした。巨大なドラゴンは大きなダメージを受けたが、びくともしない。


「水の怒りを!」


 サムは魔法で巨大な水柱を落とした。それでも巨大なドラゴンはびくともしない。


「それっ!」


 レミーは姿を消して、氷を帯びた爪で斬りつけた。やはり巨大なドラゴンはびくともしない。


「ガオー!」


 サラは強烈な氷の息を吐いた。巨大なドラゴンは大きなダメージを受けた。


「食らえ!」


 マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。だが巨大なドラゴンにはあまり効かない。


「グルルル・・・」


 巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。その威力はあまりにも強く、レミーは一撃で倒れた。マルコスとサムも大きなダメージを受けた。


「命の奇跡を!」


 サムは魔法でレミーを復帰させた。


「水の裁きを!」


 バズは魔法で大津波を起こした。大きなダメージは与えているものの、ドラゴンは何とも内容な表情だ。


「えいっ!」


 レミーは姿を消して、氷を帯びた剣で斬りつけた。だが、巨大なドラゴンには全く効かない。


「覚悟しろ!」


 マルコスは氷を美た爪でひっかいた。それでも巨大なドラゴンはびくともしない。


「ギャオー!」


 サラは強烈な氷の息を吐いた。巨大なドラゴンは大きなダメージを受けたが、それでもびくともしない。


「ガオー!」


 巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。今度は誰も倒れなかったが、サラ以外の4人の表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 バズは魔法で5人を回復させた。


「癒しの力を!」


 サムも魔法で5人を回復させた。1回の魔法だけでは間に合わないほどのダメージの大きさだ。


「食らえ!」


 レミーは氷を帯びた剣で斬りつけた。だが巨大なドラゴンには全く効かない。


「グルルル・・・」


 巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。マルコスとサムとレミーは倒れた。


「我がドラゴン族に秘めし力、目覚めよ!」


 サラは目を閉じ、唱えた。すると、サラの体は光を放ち、体は大きくなる。光が収まると、そこには金色の巨大なドラゴンがいた。


「ガオー!」


 巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。だが、金色の鱗に覆われたサラには全く効かない。


「ギャオー!」


 巨大になったサラは灼熱の炎を吐いた。巨大なドラゴンは倒れた。閉ざされた洞窟への入口が開いた。


「サラ・・・」


 バズは驚いていた。こんな大きなドラゴンを見たことがなかった。神龍教の仲間の噂によると、10年前、サラを殺そうとした時、まばゆい光とともに金色の巨大なドラゴンが現れたという。まさか、そのドラゴンがサラとは。


「バズ、どうしたの?」


 サラは元の赤いドラゴンに戻った。サラは涼しげだ。その力を炎の洞窟でも使っていて、慣れていたからだ。


「あの10年前の金色の巨大なドラゴンって・・・」

「うん、あれは確かに私。私の秘められた力が暴走したの。今はその力を制御できるようになったけど」


 サラは冷静だ。あの時に現れたのは私だと告白した。バズは驚いた。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、マルコスとサムとレミーを復帰させた。


「知ってたの、バズ?」


「かつての仲間から聞いたんだ。サラ姉ちゃんを生贄にしようとしたら、まばゆい光とともに金色の巨大なドラゴンが現れたって」


「そうか。でも、実際にそれが私だと知って、びっくりしたでしょ。早く行きましょ」

「うん」


 5人は洞窟に入った。この洞窟も暗い。洞窟の先も暗くて、その先は階段になっている。


 洞窟入ってすぐ、敵が襲い掛かってきた。3匹の炎の龍だ。


「水の裁きを!」


 バズは魔法で巨大な津波を起こした。3匹の炎の龍は大きなダメージを受けたが、びくともしない。


「水の怒りを!」


 サムは魔法で水柱を落とした。3匹の炎の龍は再び大きなダメージを受けたが、それでもびくともしない。


「ガオー!」


 炎の龍は灼熱の炎を吐いた。5人は大きなダメージを受け、マルコスとレミーが倒れた。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、マルコスとレミーを復帰させた。


「グルルル・・・」


 炎の龍は灼熱の炎を吐いた。マルコスとレミーに加えて、サムも倒れた。


「ギャオー!」


 炎の龍はまた灼熱の炎を吐いた。倒れる人はいなかったものの、バズの表情が苦しくなった。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となってマルコスとサムとレミーを復帰させた。


「水の裁きを!」


 バズは魔法で巨大な津波を起こした。3匹の炎の龍は厳しい表情になった。


「癒しの力を!」


 サムは魔法で5人を回復させた。


「それっ!」


 レミーは空高く飛び上がり、流れ星のように斬りつけた。食らった炎の龍は更に厳しい表情になった。


「食らえ!」


 マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。レミーの攻撃も食らった炎の龍は倒れた。


「ガオー!」


 炎の龍は灼熱の炎を吐いた。マルコスとレミーが倒れた。


「ギャオー!」


 炎の龍は灼熱の炎を吐いた。サムとバズも倒れた。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、4人を復帰させた。


「水の裁きを!」


 バズは魔法で巨大な津波を起こした。2匹の炎の龍は更に厳しい表情になった。


「水の怒りを!」


 サムは魔法で大きな水柱を起こした。2匹の炎の龍は倒れた。

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