第7話 真実(3)
洞窟を抜けると、広い部屋に入った。その部屋の天井には鳥人間が描かれている。それこそ、ここに封印されている精霊、シルフだ。
「2つ入り口があるわね。」
その先には2つの入り口があった。今までの祠や神殿などの中の様子から、1つが行き止まりで、もう1つが正しい道のりだろう。
「こっちに行きましょ」
4人は右の扉に向かった。その扉は左の扉よりも少し大きかった。
「これで大丈夫なの?」
「行ってみるしかないわよ。もしだめだったら引き返そう」
サラはとにかく行ってみるしかないと思っていた。
4人が中に入ると、そこは細い通路だった。そしてその先は行き止まりだった。
「行き止まりじゃん」
マルコスは肩を落とした。だがサラは目の前の壁を調べた。
「でも、この壁、扉っぽい。スイッチを押したら動きそうだと思わない?」
「確かに」
その壁を見ていたサムもそう思っていた。
「結局引き返さなければならないのかな?」
「きっとそうだろう」
引き返そうとしたその時、敵が襲い掛かってきた。今度は金色の魔法服を着たオオカミだ。
「水の怒りを!」
サムは魔法で大津波を起こした。オオカミは大きなダメージを受けたが、びくともしない。体力が高かった。
「食らえ!」
レミーは姿を消し、頭上から斬りつけた。レミーを見失っていたオオカミはよけることができなかった。
「炎の怒りを!」
オオカミは魔法で強力な火柱を起こした。4人は火柱に包まれた。サラ以外は大きなダメージを受け、表情が苦しくなった。
「ガオー!」
サラは灼熱の炎を吐いた。オオカミは大きなダメージを受け、体に火が付いた。
「食らえ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。オオカミは表情が苦しくなった。
「天の裁きを!」
オオカミは魔法で4人の頭上に雷を落とした。サラ以外の3人は倒れた。
「くそーっ!」
サラは炎をまとってオオカミに体当たりした。オオカミは倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは3人を復帰させた。
「何なのあのオオカミは?」
「強い魔法を次々と使ってくる」
「全滅しないように気をつけないと」
4人は強い魔法を放ってきたオオカミに驚いていた。この祠の敵で一番強力な敵を仕掛けてきた。
4人は気を引き締めた。ここの敵はみんな強力な魔法を使ってくる。耐えられないと全滅する。もっと耐えられるようにならねば。
道を間違ったと思い、4人は行った道を引き返した。
その頃バズは、1つ前の部屋にいた。4人はバズが近くにいることを知らない。バズはその先の部屋に4人が進んだことを知らない。
バズは4人と別の部屋に入った。その部屋の先にはレバーがある。そのレバーの先は龍の彫刻がある。
実はそのレバーを引くともう1方の部屋の扉が開く。バズも4人もそのことを知らなかった。
バズはレバーを引いた。だが、何も起こらなかった。
「何も起こらないな」
だが、その横で地響きがした。何かが動いたようだ。どうやら隣の部屋に何かが起こったみたいだ。
「隣で何か起こってるのかな?」
バズは隣の部屋に行くべきだと思い、行った道を引き返した。
その頃4人は、壁が動いたのに驚いていた。引き返そうとしたが、その必要はなかった。なぜか先に進めた。
「あれっ、開いた」
4人は驚いた。そのとき4人は知らなかった。隣の部屋にバズがいて、バズがスイッチを押したために先に行けたことを。
4人は開いた壁の先に進んだ。扉の先は迷路のような所だ。入ってすぐ、道が2つに分かれている。
「いきなり分かれ道ね」
「またかよ」
マルコスはうんざりしていた。だが、世界を救うためには乗り越えなければならなかった。
「こっちの道に行こう」
「わからないけど、行ってみよう」
4人は先に進んだ。行き止まりでもまた戻って別の道に行けばいいと思っていた。
4人が進むと、行き止まりになっていた。4人は肩を落とした。また行き止まりだったからだ。
「また行き止まりか」
「引き返すしかないわね」
サラはため息をついた。4人は行った道を引き返そうとした。
4人が後ろを振り向くと、2匹のミノタウロスと2匹のオオカミの魔法使いがいた。
「雪の怒りを!」
サムは魔法で猛吹雪を起こした。4匹は大きなダメージを受け、1匹のミノタウロスが氷漬けになった。
「炎の怒りを!」
1匹のオオカミが魔法で火柱を起こした。4人は大きなダメージを受けた。苦しくはならなかったが、マルコスの体に火が付いた。
「ガオー!」
凍らなかったミノタウロスがレミーを殴った。レミーは表情が苦しくなった。
「それっ!」
レミーは透明になって頭上からオオカミを斬りつけた。食らったオオカミは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
サラは飛び回り、4匹に向かって灼熱の炎を吐いた。レミーの攻撃も受けたオオカミは倒れ、他の3匹も表情が苦しくなった。
「炎の怒りを!」
もう1匹のオオカミが魔法で溶岩を起こした。飛んでいたサラ以外の3人は大きなダメージを受け、倒れた。
「ガオー!」
怒ったサラはもう一度灼熱の炎を吐いた。残りの3匹は炎に包まれ、倒れた。
サラは床に降り立った。3人は倒れていた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは3人を復帰させた。
「また全滅しそうになったわね」
「気をつけないと」
4人はもっと頑張らないと全滅してしまうと改めて思った。
その頃、バズは迷路のような部屋に入った。バズは4人とは別の道に行った。その時もバズは4人に気づかなかった。今さっき4人がいたことも。そして4人もバズがその後ろにいることを知らなかった。
先に進むと、レバーがあった。今さっきのレバーと形が全く同じだ。今度のレバーもどこかの扉が開くんだろうと思った。
バズはレバーを引いた。すると、大きな音がして、何かが動いたような揺れがした。
敵を倒した4人が引き返そうとしたその時、後ろの壁が動き、その先の通路が見えた。
「あれっ?開いたね」
「誰かが動かしてるのかな?」
サラは誰かの存在を疑った。だが誰が動かしているんだろう。サラは首をかしげた。
「そうかもしれないな」
「誰かが来てるのかな?」
「村長かな?」
サムは村長が来ていると思っていた。あの時、どこかに行ったが、また祠に来て、4人を追いかけていると思っていた。
「それはないだろう。村長だったらきっと道を知ってるはずだ」
「そうよね」
サラは反論した。確かにそうだ。もし彼が悪い奴なら、この祠の造りを知っていて、正しい道をまっすぐ行けるはずだからだ。
「行きましょ」
4人は先に進んだ。その先は右に直角に曲がっていた。
「複雑ね」
「この中どうなってんだ?」
4人は方向感覚がおかしくなりそうだった。
「何だろう、このレバーは」
その先の行き止まりには、レバーがある。そのレバーの先には龍の彫刻がある。
「引いてみよう」
サラはレバーを引いた。すると、何かが聞こえる。だが、ここでは何の変化もない。
「どこかで音がした」
「どこかで扉が開いたんだ」
サムは首をかしげた。この祠のスイッチはこんなのばかりだ。でもなぜかしばらくすると進めるようになる。どうしてだろう。ひょっとして、他に人が入ってきて、見えないところで動かしているんだろうか。
「でもこの扉は開かなわかったわね」
レバーを引いて進めるようになったのは、バズだった。目の前が行き止まりだったが、突然壁が開き、先に進めるようになった。
バズは再び歩き出した。その先は左に直角に曲がっていた。
「複雑だな。4人はどこにいるんだろう」
バズは4人のことが気がかりだった。今どこでどんな道をたどっているんだろう。
その頃4人は、動かない壁の前であたふたしていた。
「引き返そう。別の道を探そうよ」
「そうしよう」
サムの一言で引き返そうとしたその時、敵が襲い掛かってきた。今度は金色のグリフィンだ。
「風の怒りを!」
サムは魔法で竜巻を起こした。だがグリフィンにはあまり効かない。
「グルルル・・・」
グリフィンがレミーにとびかかり、何度も斬りつけた。レミーは表情が苦しくなった。
「お返しよ!」
レミーは姿を消し、グリフィンの背中に飛び乗って何度も斬りつけた。グリフィンが苦しんだが、あまり大きなダメージを受けなかった。
「ガオー!」
サラは灼熱の炎を吐いた。グリフィンの体に火が付いた。火が付いたグリフィンは慌てていた。
「ギャオー!」
グリフィンは灼熱の炎を吐いた。4人は大きなダメージを受けた。マルコスは表情が苦しくなった。レミーは倒れた。
「くそーっ、食らえ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。グリフィンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
サラは再び灼熱の炎を吐いた。グリフィンは倒れた。
「命の奇跡を!」
サムは魔法でレミーを復帰させた。
「今は大丈夫だったけど、何体も襲ってきた時は気をつけないとね」
サラは気を引き締めていた。
その頃バズは迷路のような通路を歩いていた。右に左に直角に曲がりながら進んでいた。バズも方向感覚がおかしくなりそうだった。
更に先に進むと、再びレバーがあった。今さっきのと同じデザインだ。ひょっとして、またどこかで扉が開くんじゃないかと思っていた。
バズはレバーを引いた。バズの予感は的中した。ここではなく、どこかで扉が開くような音がした。
扉が開いたのは、やはり4人の方だった。グリフィンをやっつけた4人は、引き返そうとしていた。
「あれっ? また開いたね」
4人は扉が開くのに驚いていた。またレバーを引かずに扉が開いたからだ。
「やはり誰かが動かしてるんだ」
「ひょっとして、バズ?」
突然サラはバズの名前を上げた。
「なんで? でたらめ言わないでよ」
「昨日、変な夢を見たのよね。バズが戻ってくる夢を。水の神殿で見た壁画の魔導士に似ていた」
実はサラは、聖魔導となったバズと再会する夢を昨夜見ていた。ひょっとして、バズが聖魔導となって戻ってくるんじゃないかと思っていた。
「あの、聖魔導ってやつか?」
「うん」
サムは水の神殿の壁画を思い出していた。あの壁画の魔導士はいつ仲間になるんだろう。世界が危機の時に現れるんだから、今出てもおかしくない。
「それにしても、5人目の仲間って誰だろう」
「わかんないな」
マルコスは首をかしげていた。見当が全くつかなかった。
「先を急ごう!」
4人は再び歩き出した。だがその矢先、再びてきた襲い掛かってきた。今度は青いドラゴンだ。
「天の裁きを!」
サムは魔法で雷を落とした。青いドラゴンにはよく効いたが、表情は変わらない。
「グルルル・・・」
青いドラゴンは吹雪を吐いた。吹雪はとても強烈で、マルコスは倒れ、レミーは表情が苦しくなった。
「それっ!」
レミーは姿を消し、雷を帯びた剣で斬りつけた。青いドラゴンは避けられずに急所を突かれた。だが青いドラゴンの表情は変わらない。
「ガオー!」
サラは強烈な雷を吐いた。青いドラゴンはしびれた。
「とどめだ!」
レミーは雷を帯びた剣で斬りつけた。それでも青いドラゴンは倒れない。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。青いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
青いドラゴンは再び強烈な吹雪を吐いた。サムとマルコスは強烈ダメージを受け、倒れた。
「ちくしょー!」
1人になったサラは怒って更に強烈な雷を吐いた。青いドラゴンは倒れた。
その先は右に直角に曲がっていた。
「どこまで行ったらこんな迷路みたいなとこ抜け出せるんだろう」
サラはため息をついていた。だが世界平和のためなら乗り越えなければ。それがサラを突き動かしていた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは3人を復帰させた。またもや全滅の危機になった。気を引き締めて戦わないと今度こそ全滅してしまうかもしれない。サラは警戒していた。
4人は右に曲がっていた。そしてその先で今度は左に直角に曲がっている。
「まるで迷路みたいだ」
「でも壁が開いてるからそうじゃないとも言える」
左の角に差し掛かろうとしたその時、敵が襲い掛かってきた。今度は3匹の青いドラゴンだ。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。だが3匹の青いドラゴンはびくともしない。
「グルルル・・・」
1匹の青いドラゴンが猛烈な吹雪を吐いた。4人は大きなダメージを受けた。マルコスは凍り付き、レミーは表情が苦しくなった。
「食らえ!」
レミーは4匹に分身して剣で斬りつけた。だが青いドラゴンはあまり痛がらなかった。
「ガオー!」
青いドラゴンはレミーに向かって猛烈な吹雪を吐いた。レミーは更に表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
サラは魔法で4人を回復した。レミーは気を取り戻した。他の3人は完全に元気になった。
「ギャオー!」
青いドラゴンが更に猛烈な吹雪を吐いた。マルコスとレミーは表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。レミーの攻撃も食らった青いドラゴンは表情が苦しくなった。
「弱らせてやる!」
サムは魔法で3匹の青いドラゴンの力を弱らせた。2匹の青いドラゴンも体力がまだまだあるのに表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
青いドラゴンは吹雪を吐いた。だが力が弱まっていて、マルコスはあまり大きなダメージを与えることができなかった。だが、マルコスは更に表情が苦しくなった。
「食らえ!」
レミーはほのを帯びた剣で斬りつけた。食らった青いドラゴンは倒れた。
「ガオー!」
それを見て青いドラゴンは怒って猛烈な吹雪を吐いた。だが力が弱まっていて、あまり大きなダメージを与えることができなかった。
「燃え尽きろ!」
サラは敵の2匹を炎の渦で包み、灼熱の炎を吐いた。2匹の青いドラゴンは大きなダメージを受け、体に火が付いた。
「えいっ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。ひっかかれた青いドラゴンは倒れた。
「とどめだ!」
レミーは最後まで残った青いドラゴンを刀で斬りつけた。最後に残った青いドラゴンは倒れた。
「前よりかは効率よく倒せたわね」
確かにそうだった。今回は倒れずに勝つことができた。サムが魔法で相手を弱らせたのが効いた。
4人は左の角を曲がった。その先は分かれ道になっていた。4人は迷っていた。どっちの先にある壁が開くんだろう。
「どっちに行こう」
「どっちでもいいじゃないか。また引き返しせばいいんだから」
4人は右の道を選んだ。右の道は少し広かった。4人はこっちが正しい道だと思っていた。
4人はその時知らなかった。左の道の先にある壁の向こうにバズがいることを。
その先に進むと、壁があった。この壁も動きそうな感じだった。真ん中で割れていたからだ。
「何だ、また壁か」
「ここも動かせるのかしら?」
4人は壁の前で立ち往生していた。サラは腕を組んで悩んでいた。
その頃、バズは右に左に角を曲がっていき、またもや行き止まりに差し掛かっていた。その先には、またもやレバーがある。
「これをまた引くのかな?」
バズはレバーを手に取り、引いた。すると、レバーの後ろの壁も開いた。そして、向こうでも壁が開くような音がした。
バズはその先を進んだ。その先も右に左に曲がる複雑な道だ。いったいどこまで行ったら抜けるんだろう。バズは息遣いが荒くなってきた。疲れてきた。
4人が壁の前で悩んでいたその時、壁が開いた。向こうでバズがレバーを引いたからだ。4人は驚いた。
「また開いた」
「きっと誰かが動かしたんだろう。まぁ、ラッキーと思わなきゃ」
4人は壁の向こうを見た。壁の向こうは細く暗い通路だった。
「行きましょ」
サラの声に反応し、3人は通路に向かった。
その頃バズは、分かれ道に来ていた。実は今さっき4人がいた分かれ道だった。4人に会ってないバズはそのことに全く気付いていなかった。
4人は暗くて細い通路を歩いていた。サラはカンテラに火をつけて進んでいた。
「暗いわね」
「敵が襲い掛かってこないか、気を付けて進みましょ」
4人は突然暗闇から敵が出てこないか警戒していた。
「ガオー!」
暗闇から敵が襲い掛かってきた。またしても先に攻撃された。青いドラゴンは氷の息を吐いた。マルコスは大きなダメージを受け、凍り付いた。
「くそっ、先にやられた!」
「天の裁きを!」
サムは魔法で青いドラゴンの頭上に雷を落とした。だが青いドラゴンはびくともしない。
「えいっ!」
レミーは姿を消して頭上から斬りつけた。それでも青いドラゴンはびくともしない。
「食らえ!」
マルコスは電気を帯びた爪でひっかいた。青いドラゴンにはあまり効かない。
「燃え尽きろ!」
サラは灼熱の炎を吐いた。青いドラゴンは少し苦しそうな表情をしたが、すぐに元に戻った。
「グルルル・・・」
青いドラゴンはサムに向かって氷の息を吐いた。だがサムにはあまり効かなかった。
「炎の怒りを!」
サムは魔法で強力な火柱を起こした。青いドラゴンの表情は変わらなかったものの、体に火が付いた。
「覚悟しろ!」
レミーは炎を帯びた剣で斬りつけた。青いドラゴンの表情がやや苦しくなった。
「ガオー!」
青いドラゴンは氷の息を吐いた。レミーは大きなダメージを受けたが、氷漬けにはならなかった。
「とどめだ!」
サラは激しい炎を吐いた。青いドラゴンは倒れた。
「今回も何とか倒せたわね」
サラはほっとした。今回はうまく倒せたからだ。
細く長い通路はまだまだ続いている。その先には下へ続く階段もうっすらではあるが見える。
「この先にシルフのオーブがあるのかしら?」
「今までの洞窟や神殿もそうだけど、だいたいこの先だったな」
マルコスはこれまでだいって来た洞窟や神殿のことを思い出していた。
思い出していたその時、またもや敵が襲い掛かってきた。今度は3匹のオオカミの魔法使いだ。
「炎の怒りを!」
サムは魔法で火柱を起こし、3匹のオオカミを包み込んだ。だがオオカミはびくともしない。
「水の怒りを!」
1匹のオオカミが魔法で大津波を起こした。4人は大きなダメージを受けたが、耐えていた。
「食らえ!」
レミーは1匹のオオカミを斬りつけた。だがオオカミはびくともしない。
「ギャオー!」
サラは3匹のオオカミを炎の渦に包みこみ、灼熱の炎を吐いた。オオカミが熱がり、1匹のオオカミの体に火が付いた。
「覚悟しろ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。それでもオオカミはびくともしない。
「氷の怒りを!」
体に火の付いたオオカミは魔法でレミーを氷漬けにした。だがレミーは氷漬けにはならなかった。
「天の裁きを!」
1匹のオオカミが魔法で雷を落とした。マルコスは大きなダメージを受け、体がしびれた。
「えいっ!」
レミーは姿を消して頭上からオオカミを斬りつけた。食らったオオカミは表情が苦しくなった。
「大地の怒りを!」
表情の苦しくなったオオカミが魔法で地響きを起こした。4人は大きなダメージを受け、マルコスとレミーの表情が苦しくなった。
「氷の裁きを!」
1匹のオオカミが魔法で猛吹雪を起こした。マルコスとレミーは表情が苦しくなったものの、何とか持ちこたえていた。
「覚悟!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。レミーの攻撃も受けて表情が苦しくなっていたドラゴンは倒れた。
「死ね!」
レミーは姿を消し、体に火の付いたオオカミを頭上から斬りつけた。オオカミの表情は苦しくなった。
「癒しの力を!」
サムは魔法で4人を回復させた。マルコスとレミーは気を取り戻した。
「ガオー!」
サラは灼熱の炎を吐いた。表情の苦しくなっていたオオカミは倒れた。
「大地の裁きを!」
最後に残ったオオカミが魔法で更に強い地響きを起こした。マルコスとレミーはあっという間に表情が苦しくなった。
「水の怒りを!」
サムは魔法で大津波を起こした。最後に残ったオオカミは表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
サラは氷の息を吐いた。最後に残ったオオカミは倒れた。
「大変だったわね」
サラはため息をついた。何とか倒れることは逃れたが、今回も大変な戦いだった。
「きっとこの先のオーブを守ってるやつの方がもっと強いわ。気をつけましょ」
通路の先は暗い階段になっている。その時サラは思った。きっとこの先にシルフのオーブがあると。
4人は細く長い階段を歩いていた。その階段はどこまでも続いているかのように長い。4人は感じていた。この階段の先にシルフのオーブがあるはずだ。早く行かねば。
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