第2話 願い
あー、疲れた。そろそろ行くかな。仕事早めに終わらせて良かった。私が向かう先は、青山病院。智明が入院している病院だ。1年前の交通事故で、植物状態になっている。プロポーズされて、三日目に交通事故。病室に行くと、智明の家族がいた。「こんにちは」「あら、ゆりちゃん。ごめんね毎日来てもらって。」「いえ。」
「それじゃ、私達は帰るわね。」「はい」
「智明起きてよ。」何度言っても、返事は来ない分かってるけど、、、、
「もし、時を戻すことが出来たらなー」あれこんなお店あったっけ?「魔法屋?」吸い寄せられるように入ってみると、昔の西洋風な作りになっていた。「すみませーん。誰かいますか?」「あーはいはいお客さん?」中からハーフ系な美少女が出てきた。「あの魔法屋って?」「このお店は、お客さんの寿命と交換で、一回だけ魔法を使えるようになるんです。」は?魔法?「それじゃ、時を戻す魔法ってどれくらいの寿命と交換ですか?」「うーんお姉さんだと、二年くらいかな。」「、、、そう、時を戻す魔法をください。」「はい、ありがとうございました。あ、魔法の使い方は、戻りたい日を思い出してね。三日までに戻らないとその日に閉じ込められちゃうから気を付けて。」「はい」
「さっそく、使ってみよ。」えーと智明が交通事故に遭う前。しばらく想像していたら、パッと光って。昼間の公園に立っていた。「すごい、、、」えっと今は、智明が、事故に遭う5時間前か。とりあえず前と同じにならないようにしないと。今日は、仕事休みだし、智明をデートにでも誘おう。
「プルルル、プルルル。もしもし、ユリです。今日空いてる?」「ああ、うん、空いてる。」 「映画見に行かない?」「いいよ。」「やった、じゃあ2時に図書館ね。」「うん、わかった。」
「遅いな」
「ごめん、遅れて」 「いいよ。行こう。」「ああ」
魔法屋 青井咲 @rakky
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