第2話「騒動の種は始業の鐘と共に」

GM:今回予告行きます。



「銃士隊主導の人身売買組織摘発作戦は、王都にその存在を知らしめた。

 それは下々の者のみならず、王侯貴族までもが王立銃士隊の名を口にするようになる。

 王女アンナ・エルーランもそのひとりだった。

 彼女のちょっとした好奇心が、エリンディル西方を震撼させる大事件へとつながっていく。

 銃士たちは迫りくる戦争の足音を回避できるのか?

 アリアンロッド・Blue Blood『アンナ姫の休日』――キミにも青い血が流れている」




GM:というわけで皆さん、どんな日常を過ごしていますか?


レイ:毎日訓練。夜は酒場。銃の手入れは怠らない。


レオン:何かレイがハードボイルドになっていく(笑)。


バジル:俺は寮の方で料理当番をやっている。うーん、この焼き加減は最高だ。これは是非みんなに食べてもらわねば。特にアコさんに……。


GM:「すみません。私これから任務で外出するので」


バジル:そ、そうか(しょんぼり)。


GM:レオンは?


レオン:巡察の最中に買ったり貰ったりしたものを持って、少年銃士隊のところへ行きましょうか。


GM:「早く活躍したいです! 事件はまだ起きないんですか!?」とか聞いてきますけど。


レオン:「っていうか事件の種を拾うのは、君達にも任せられてるんだからね(笑)」


GM:「ようし、頑張るぞー!」士気は十分って感じですね。


アオイ:私は地図片手に街を覚えています。「ここがこうで、なるほどね」とか言ってト書きしながら。


GM:皆さんそれぞれ過ごしていると。では、第2話のラストシーンから再開しましょう。ある日の事。いつも通り皆さんが詰所へ出勤して談笑していますと、10代半ばくらいのヒューリンの女の子がやって来て言います。「ここが銃士隊の詰所なのね! ねえあなたたち、案内してくれないかしら?」


バジル:案内って「……失礼ですがどのような御用ですか?」って接客モードで尋ねる。


GM:何ですか、接客モードって?(笑)。まあいいや、そう聞かれて女の子は胸を張って言いますよ。


GM:「とりあえず銃士隊の裏側を全部見たいわ!」


バジル:裏側ねぇ……、ぽりぽり頭をかきながらどう対応しようか考えてる。


アオイ:そんなバジル小隊長を見ながら心で応援しよう。「頑張ってください♪(笑)」


バジル:ヒドイ(笑)。


レイ:「あなたは何処の子? 何処から来たの?」と問いかけます。


GM:「私? 私はね……」


GM:と、その女の子が答えようとしたところでオーバン銃士長がやって来てその子に声を掛けますよ。「姫、困ります。勝手に歩き回られては」


一同:姫!?


GM:それからみなさんを見るとニヤリと笑います。「ああ、丁度いいところに居てくれたね。ちょっと隊長室まで来てくれるかな?」面倒事を押し付けるモードに入ってます(笑)


レオン:いつもながらオーバン銃士長があんな顔をする時はろくな事が無いんだ。もう諦めてるが(苦笑)


GM:隊長室に行きますと。皆さんのボスにして銃士隊の後援者であるところの王弟ケストナー”卿”がソファに座っています。


レオン:卿? 王族だから「殿下」なのでは?


GM:本人が好んでそう呼ばせています。女性を口説くとき「『殿下』などと他人行儀な。私の事はケストナー”卿”と呼んでくれたまえ」と常套句にしていたら、いつの間にか男性からも「ケストナー卿」と呼ばれるようになり、本人も面白がってそのまま言わせています。


レイ:な、なんか面白い人ですね(笑)


GM:振り回される周囲にとってはたまったもんじゃないですがね(笑)


バジル:こいつが姫? って感じで半信半疑だったけど、ケストナー卿を見て態度をびしっとします。


アオイ:態度をびしっとしながらも、なんだかよく分かっていない俺です(笑)


GM:ケストナー卿ですが、レイをみてくわっと目を見開きます。


レイ:?


GM:「君!」


レイ:私?


GM:「そうだ君だ!」


レイ:な、なんでしょう?


GM:「この後時間は空いているかな?(一同爆笑)」


バジル:ナ、ナンパですか?


レイ:いえ、私はその、貴方のような身分の高い方とは……。


GM:「いいや! 燃え上がった恋の炎は、身分差などで消せはしない! さあ、一緒に食事に行こうではないか!」


レイ:し、しかし……。


GM:「ごほん!」グレース副官の咳払いでケストナー卿も我に帰りますよ。


GM:(いきなり真面目になって)「実は君達に頼みたい事があってね」


バジル:はあ、頼みたい事とは?


GM:今ここにいる少女ですけど、紛れも無くエルーラン王女にして王位継承権第一位であるアンナ姫です。


アオイ:あらま。


バジル:やっぱり本当だったのか。



 エルーラン国王エル13世は、重臣の献策を追認するだけの無気力な君主だと言われている。

 そしてその国王が溺愛するのが、一人娘であり嫡子であるアンナ・エルーラン王女だ。

 しかし、彼女もまた、王族の責務を嫌がって、城を抜け出して市井で過ごすことを楽しみにしていると言う。



GM:王女は人身売買組織摘発で銃士隊の活躍を聞き、是非ともお忍びで見学したいと希望しまして、ケストナーもそれを承諾しました。前回の功労者である皆さんに案内役を頼みたいと言う事です。


バジル:案内といっても……。


レオン:「具体的には何をすれば宜しいのですか?」


GM:いつもの仕事について回らせれば本人も気が済むと思うので、ということです。


バジル:ああ、なるほど。


レイ:では自分がそばにいましょう。


レオン:「我々の任務は案内兼護衛というわけですね」


GM:「君達の活躍は聞いている。アンナを任せるには適任だろう。姪が無礼を働いたら遠慮なく叱り飛ばしてやってくれ給え。それと……(レイに向き直って)食事の事は真剣に考えてくれ給え(一同笑)」


レイ:か、考えておきます(笑)


レオン:ではバジル隊長に言おう。あんなレイを見るのは初めてですね(笑)。


バジル:あ、ああ、そうだな(汗)。


レオン:あのレイにそんな態度を取らせるってところでケストナー卿に対する評価が上がってくるな(笑)。


レイ:ケストナー卿にもっと筋肉があれば食事の話は即座に受けたのですが……。


アオイ:判断基準それなんですね(笑)。


GM:ちなみにアンナ姫ですが、公式設定だとしょっちゅう城から抜け出して街へ繰り出すのを趣味としているそうです。ぶっちゃけた話、ケストナー卿が今回の見学を許したのは、どうせ許可しなくても勝手に抜け出してやろうとするだろうということで、それなら始めからお目付け役をくっつけておいた方がいいだろうと。


アオイ:つまり、厄介事を押し付けられたと。


GM:その通り(笑)。


バジル:まあ、確かに行き届いた配慮には違いない。


GM:オーバン銃士長は「あー、そういうわけだから、頼んだよ」と皆さんに対応を

丸投げした後、「じゃあ、グレース君、後は任せた」と(笑)。


一同:(笑)。


GM:胃の辺りを押さえたグレース副官から「では、バックアップの手配はこちらでしますが、皆さんはとにかく殿下を危険に近づけないようにお願いいたします」


バジル:こちらとしても断るわけにはいかないよなぁ。承知いたしました。レイ、こういうとき同じ女性のお前が頼りだ。頼んだぞ。


レイ:了解しました!


GM:「私との食事も、頼んだぞ!(笑)」


レイ:そ、それは……(汗)


アオイ:強いなこの人(笑)


GM:レイが出て行こうとすると、今度はグレース副官に「ところで君、この後……(以下略)」(笑)


レオン:小隊長、アコさんがいなくて良かったですね。


バジル:う、あ……、まあな。あの位積極的な方がいいのか。俺も頑張ろう(笑)。

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