退屈だった日常から異世界にタイムスリップ！？

第1話 退屈...。

― 教室 ―

「はぁ。…だる。」

心の中で莉子はそう呟いた。

「ねぇ！莉子？トイレついてきて！」

授業が終わった瞬間、後ろから思いっきり

叩かれて百合に言われた。

(…これで何回目…？)

百合は授業が終わる度に毎回トイレに、

誘ってくる。

しかも誘ってくる割にはトイレに行ったのに

鏡を見て前髪を整えて終わりだ。

(勝手に1人で行けよ…。)

本当はこう思ってる。

でも…

「いいよ！ちょうど私もトイレ行きたいなぁって！思ってたんだよね。笑」

…本当はこんな事思ってない。

でもこれで断って百合に嫌われたらどうしよう…。

そう思ってしまう。

― なんで？ ―

私もそう思う。なんでか分からない。

こんなにうざったらしいのに。

別に友達なんかいらない。

消えてしまえばいい。1人でいたい。

…なのに、嫌われるのが 怖い。

だから私は毎日無理に笑顔作って笑ってる。

― そんな自分が1番嫌いだ ―