妹が嫌いすぎて彼女をつくったらキレられました

歩く屍

第1話 俺の妹が嫌いすぎる

 俺の名前は田中優弥たなかゆうや、高校2年生。


 趣味はアニメ鑑賞で、高校生らしいところと言えば恋に少し興味があるぐらいだ。


 そんな俺には、嫌いなものが5つある。


 まず1つ目、ゴーヤだ。


 なぜかというと苦いからだ。


 2つ目、運動だ。


 なぜかというと面倒臭いし、というか学校以外は引きこもってアニメ見ているから筋力が足りない。


 3つ目、妹だ。


 理由は、暴言を吐くからだ。


 4つ目は、妹だ。


 理由は、アニオタというだけでいちいち馬鹿にしてくるからだ。


 アニオタに謝れ〜


 5つ目、妹だ。


 いちいちうるさいし、むしろこの世にいてほしくない。


 6つ目は、妹だ。


 理由は……?俺何回言ったっけ?


 まぁいっか、とりあえず俺は妹が嫌いだ。


 アニメと違い、ここまで苛つくのはリアルの妹だけだからだ。


「ふぁ〜……ぐほっ!」


 下に降りていつものように朝ごはんを食べようとした矢先、世界一、いや宇宙一、いやそれ以上といっていいほど嫌いなやつが俺の部屋のドアを蹴ってきて衝撃と共に自室の中に戻される。


「おはよう母さん、って二人とも朝早く行っちゃったか〜、ご飯は〜とあ、置いてる。最近は仕事朝早いのかな〜」


 何事も無かったかのように、悪びれる事もなく、先にご飯を食べている妹を見て、いつものように苛ついて諦める。


 そう、これが田中棘巳たなかとげみ高校1年生であり俺の嫌いで嫌いのための嫌いな妹だ。








































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