09 女子力、壊滅



 荷物番、火番、計算、繕い物、マッサージ、お茶くみ、話し相手。


 色々やってみたけど、全部だめだったよっ!!


 特に女の子らしい事とか、家庭科っぽい事は全滅。


 唯一、話し相手だけは好評だったけど。


 だめだこりゃ。


 私、お荷物。

 押し、呆然。


 って感じ。


 うわーっ、さすがにやばいよ、これどうしよう。


 押しについていきたいのに、何一つ貢献できてない私の存在意義、いったちどちらへ?


 もしや、投てき武器の先っちょにくくりつけて、どっかかなたに飛ばされてしまったので?


 はぁーっ。


「何落ち込んでんだ? らしくねぇな」


 なんて、ため息吐いてたらウォルド様が心配顏。


 私の押し、やっさしい。


「いえ、ちょっと壊滅的にダメダメなので落ち込んでました。しばらくひたってます」

「普通はそこで何でもないって言う所だろ」


 見栄張っても現実は変わらないんですよ?


 しかし、本当にどうしよう。

 このままじゃ、押しの足手まといだ。


 私、お邪魔キャラ。


 これじゃあ、序盤で主人公につっかかってくるけど、数多の衝突の内に分かり合って、それなりに信頼感がでてくるうざったい雑魚キャラにもなれないよ。


 はぁーっ。


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