22 正義の死者



 持ち帰った日用品の中には、絵本があった。


 探検家の少女が自費で購入した者だった。


 そこには、聞いた事がないおとぎ話がかかれていた。


 竜を討伐した正義の使者は、死にゆく竜の断末魔を聞いて呪われてしまった。


 そして、その呪いをうけた正義の死者は、自分も竜になってしまう。


 竜になった正義の死者は暴れまわった。


 そして、多くに犠牲を出した後、討伐隊によって滅ぼされた。


 竜は、するどいまなざしで一度大空に飛び立ち、世界中をにらみつけた。死に際の際の絶叫が世界中の人間を震え上がらせた。


 そんな話だった。


 とりあえず誤字が気になった。


 私は専門家ではないので、内容に関して特に感想はなかった。


 使者が死者になっている。


 その頃から、なぜか探検家の少女が、このダンジョン内に住み着くようになった。


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