怖い話㉓

564219

ノック

 これは、私が自室で体験したお話です。


 母「免許センターに免許の更新言ってくるからね。」


 母は、車の免許の期限が近づいていたため免許センターに免許の更新をしに出掛けて行った。

 

 私は、オンライン授業があったので一緒については行かず家でパソコンを開き、会議が開かれるのを待っていた。


 母が出て行って1時間は立ったぐらいからだった。


 「トントン…トントン…」


 誰かが背後でノックをするのだ。響きから下窓にノックをしていると思い、カーテンを開けて窓を開いて下を見下ろした。


 私は二階にいたので当然ノックは一階からだろうと思った。家にそとから二階に上がれるような道具はどこにもないのだから。


 しかし、下には人間はおろか、動物一匹すら見当たらなかった。


 私は、湿気で家が音を立てているのかと思い、窓を網戸にして、カーテンを閉じ、またパソコンを開いた。しばらくするとまた…


 「トントン…トントン…」


 やはり聞こえるのだ。しかも謎の音は先ほどよりも音量を増して少し乱暴にたたかれた。


 私は、物音を立てずに静かにカーテンの隙間から下を見下ろそうとして外に目をやった瞬間に見えたものに私は恐怖を覚えた。


 それは、一階の窓ではなく、二階の窓に手形が何重にもつけられていたのだ。しかし、それは一瞬ですぐに消えてしまった。


 手形はなんでこんなについていたのだろうか。そして、二階の手形がつくということは人間の仕業ではないと思った。

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怖い話㉓ 564219 @commnder

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