箱庭を抱く少女のような（詩）

もがくもがくもがく

この、景色は嫌いだ。

虹がかかって、空は晴れて

好きな人が そばにいて。

この、景色は嫌いだ。

あんた、どんな夢見てんの？

その夢に いつまで慰められたいの？

違うよ。よく、見てよ。

自分が、どれだけ傷ついたのかってこと

本当は 分かってるくせに

信じられないような結末を迎えて

どっちが 夢かも分からなくなっちゃって

そこを、ちゃんと分かってなきゃ

いつまで経っても

絶望すら、訪れないよ！？

傷ついて、ちゃんと傷ついて

情けなさや 怒りや悲しみに苛まれて

もがいて、何度でも泣いてしまえ

あの人は、想わなくていいよ。

今は、傷付いた自分を大切にする時だよ。

ボロボロになった 自分を見るのが怖い？

もがいて、ちゃんともがいて

息が止まりそうなくらい

泣いたっていい。

その気持ちは、本当に愛だったの？

身を削って あの人に 丁度いい ように

尽くす 代わりに 心の中では

あの人を 握りしめて 欲しがって 求めてた

傷付けられたことは 真実だと 言える？

この、景色は嫌いだ。

あなたが居ても、私が居ない世界だから。

もがいて、どうしようもないくらい

もがいてしまえ。

そこから、何か学べればラッキー

夢を 見たいなら ご自由にどうぞ

ただ、もっと知るべきは……