時計の針

Chromewrite(クロムライト)

プロローグ

俺は里村 修也。

ここ、文具開発社ポインター(株)の本社(横浜)に勤めている。


えっと 今日の仕事は···

手帳を見ながらパソコンを立ち上げる。


‘’一件の新着メールがあります‘’


普段基本的にEメールが来ることは無いので、少し躊躇いを覚えた。


悩みながらもクリックする。


「重要 里村様


社長が事故にあいました。至急桜木△△病院に来てください。


秘書 闇中」


パソコンを閉じ、荷物を鞄に詰める。

事務さんに一声かけると、バス停へ走り出した。


次のバスは2分後。

ベンチに座り、スマフォを起動する。


「今日は遅くなる。先に夕飯食べてて。」


ラインを送信すると、カレンダーアプリを起動する。


明日から3連休だというのに、これでは休めなそうだな。何で自分はこんな運が悪いのだろうか。


バスが到着する。珍しく満席のようだ。入ってすぐ近くの手すりに寄りかかり、再び手帳を開く。


今日の仕事分は、後で事務さんに頼んでおこう。最近は残業していなかったはずだ。


数十分後、バスが桜木町駅前に到着する。パスモで代金を支払い、グーグルマップで病院の位置を確認すると、小走りで移動する。


病院に到着する。入り口で病室を尋ねると、エレベーターで向かった。


‘’針川 武造様‘’


ドアをノックし、中に入った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る