秋の話
こんにちは、顔がいい女です。
今日も今日とて、いつものカフェでコーヒー一杯で粘っていたところです。
彼女は言いました。
「だいぶ秋になったねえ。」
「朝晩は冷えるようになってきたよね。」
「空気が乾燥してきてすぐ唇が乾いちゃうの。……そういえば、あんたの唇がカサカサになってるの見たこと見たことないな。なんかしてるの?」
「えっと……特に何もしてないけど。」
「えーー、顔がいいと唇も乾燥しないの?何それずーるーいー!」
「ああ、そういえば」
「勝手に話逸らすな!」
「秋ってfallとautumnてあるよね。」
「……確かに。」
「fallのほうはそのまんま葉っぱが
「へえ。」
「なんで二種類が共存してるのかなーって。」
「そりゃあさ、満月と望月みたいなことじゃないの?」
「円周率とルドルフ数みたいな?」
「何それ。」
「ドイツの数学者のルドルフさんが円周率の計算に貢献したからだってさ。」
「私もなんかしたら名前残るのかな。」
「例えば?」
「あんたの唇が乾燥しない仕組みの解明とか。」
その後、唇を調べるという大義名分でめちゃくちゃキスされました。
以上、秋の話でした。
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