第4話 学校でやるプログラミングについて 変数と関数

学校でやるプログラミングは大まかに2種類に分けられます。

プログラミング言語の超基本的な使い方と、ライブラリ等を利用した動作体験です。


プログラミング言語の超基本的な使い方は、利用するプログラミング言語に関わらず、『変数』『関数』『分岐』『繰り返し』程度です。


今から高校3年間で学ぶプログラミングの内容を示します。3年間で学ぶ内容ですが、読むと30分もかからないでしょうね。


変数と関数の例を示します。ライブラリのインクルードやメイン関数定義などは割愛します。


C言語

int x, y, z;

x = 2;

y = 3;

z = x + y;

printf("z = %d¥n",z);

……実行結果 z = 5


順に説明します。


最初に、int型のxとyとz、という変数を用意しす。型については詳細を省きますが、intとはintegerの略です。つまり整数のことです。

x = 2; とは変数への代入です。右辺の内容を左辺の変数に代入しています。この代入という概念が変数のキモです。


y = 3; これでxとyがそれぞれ2と3になりました。


z = x + y; これは先のxとyの内容を思い出すと、z = 2 + 3; と等価であることが分かります。右辺は合計5なので、zには5が代入されます。この「xは2」「yは3」という読み替えがキモです。


printf("z = %d¥n",z); ここだけ難しく感じると思います。直感的ではないからです。人間は、見た目で分からない内容が組み合わさって現れると、思考が停止するものなのです。知らない内容は、4つ含まれています。「printf()」、これは関数呼び出しです。これはC言語そのものではありません。誰かがC言語で作った機能です。日本語なんかでも、ことわざや小説は日本語そのものではないですよね。ことわざも小説も、日本語で書かれた意味のある文章です。関数も同じで、プログラミング言語で書かれた意味のある機能です。printf関数は、print formatの略です。format(書式)に従ってprint(表示)するという機能です。

日本語に訳します。


printf関数で、"z = %d¥n"という文字列を表示させる。

ダブルクォーテーションで囲まれた部分は文字列である。

%dは、zを10進数で表示する。

¥nは、改行コードである。


この4つの内容を知らないから難しいわけです。知っている場合は、ひとつひとつ読み替えれば解決します。

日本語に置き換えます。2段階で考えましょう。


書式に従って「z = (10進数でzに置き換える)(改行する)」を表示する。


括弧書き部分をさらに読み替えます。命令通りに従ってみます。


「z = 5(改行する)」を表示する。


以上がprintf("z = %d¥n",z);の意味です。


読んでも意味が分からなかった部分があるかもしれません。ですが、問題ありません。

学生の多数派はプログラミングを出来ないまま卒業します。つまり、この話に書かれた内容を理解できないまま学校を卒業します。3年間、学費を払い、よく分からなかったねと言って去ります。なんの冗談かと思うでしょうけど、現実はそんなものです。


説明の分かりづらい部分についてコメントしてくれたら対応します。


次回は分岐と繰り返しです。


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