ゆーっくりっとバカ学

ジュン

第1話

「ずっと前から好きでした!僕と付き合ってください!」

僕は彼女に菊の花をプレゼントした。

彼女は言った。

「ありがとう……。なんで菊の花なの?」

「聞く耳を持つに掛けてみました」

「……。デートはどこ行こうか!」

「そうだなあ。日本霊園がきれいなお寺とか!」

「日本霊園……日本庭園じゃない?」

「そうか。それでPスポットの霊気を浴びて」

「Pスポット……。なに?どういうこと?」

「パワースポットだよ」

「…………」

「あ、そうだ。乳輪の季節だから、急な朝立にそなえて、エロガッパ用意しといた方がいいよね!」

「乳輪……秋霖じゃない?朝立じゃなくて夕立でしょう。エロガッパじゃなくて雨ガッパ!」

「あー。そうか。バカでごめんなさい。」

「いいわ。バカに悪い人はいないっていうし」

「実は僕、お笑い芸人目指しているんだ……」

「!…………」

「理解のある彼女がいてくれたら、挫けそうになっても踏ん張れる。だから……」

「だから……」

「きみを試すようなことをしてごめん」

「……応援するわ!芸能の世界は大変みたいよ!大丈夫?」

「虎穴に入らずんば虎子を得ず、です。挑戦あるのみ!」

「今のセリフ忘れないでね。冗談でした!じゃ済まさないから!」


終わり

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ゆーっくりっとバカ学 ジュン @mizukubo

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