女児霊といっしょに。 シリーズ

黒糖はるる

女児霊といっしょに。~学校の七不思議~

序章:ななふしぎ 1

 

 真っ暗闇だ。

 ここはどこだろう?

 ほこりっぽいけど、なんだか懐かしい匂いだ。

 狭苦しい部屋を抜け出してみる。

 扉には鍵が掛かっていたけど、壁をすり抜けたら簡単に暗い通路……廊下に出ることが出来た。


 あれ?


 おかしいな。すり抜けるなんて普通じゃないよね?

 もしかしてこの体って、おばけ?ということはもう死んでいるってこと?よく見たら体もふわふわ浮いてるし。

 うわ、やだ怖い!自分の体だけど怖い!

 あーもう、訳が分かんないよ~。

 誰か助けて~。ヘルプミ~。

 ん?なんか下の部屋が明るいなぁ。もしかして誰かいる?

 よし、ちょっと行ってみよっか。


 で、その道中に会っちゃうんだよね、彼に。

 これはもう、運命の出会いだよ。

 きっと。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る