第15話 別に
自己啓発がしたいわけではない。
人生、知識量が増えれば豊かになるわけでないが、物事の対処方法は、知っていた方が何か得である。そういう意味で、共有しておきたいことを述べているだけで、自己啓発がしたいわけではない。
ただし、知って得になる、得にならない知識というのは、知るまではわからないのが世の常であり、そうした場合に酷く役に立たない物の取捨選択もある程度念頭に置いておかねばならないのである。
少し話がずれた気がするが、自己啓発がしたいわけではないというのも、それで簡単に誰かを救えるわけではないと知っているからである。
所詮戯言は戯言で、気にする必要も無いもので。そうじゃないと否定すれば、そうはならない。
そんな言葉自体に巧みに騙され、自己が啓発されたと思うのならば、十分詐欺にかかりやすい人間なのでそこは気を付けた方がいい。
ただの戯言だ。いいことを言っている風にして、当たり前のことを言っているだけだ。きっと雰囲気に流されているのだろう。その言葉が、誰が言っているのではなく何を言っているのかを気にしたほうがいい。
たった一つの言葉で、人は大きく変わらない。
変わるのは、変わろうとしている人間だけだ。
変わろうとしない人間は、簡単な言葉に絆されたりしない。
戯言は信じる物でなく、判断をするものだ。善悪、良し悪し。
だからそれぞれの己の手に任せておく。必要なのは言葉ではなく、知識なのだから。
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