第26話:ニュースになっていた




「ただまぁ……」


「あ!お帰りー!なんか遅かったわね」



 家へ帰ると姉ちゃんが出迎えた。



「うん……風呂入るね……」


「はいよー」



 俺は風呂に入り、その後特にすることがなかったので…寝た。



〜〜



「紅羽おっす!!」


「おう……優流枕ありがと……」



 俺は嫌々学校へ行った…今日金曜日だから今日が終われば天国…!



「いいってことよぉ!あ…っていうか今日のニュース見たか?」


「ん……?ニュース?」


「ああ…なんでもここら辺に不良三人組がいたらしいんだが、そいつらが昨日捕まったんだ」


「不良、ねぇ…ま、自業自得なんじゃないか…?どうやって捕まったんだん…?現行犯?」


「いいや!それが自首してきたんだとよ!ここら辺には紅色の雷を操る化け物がいる!ってさ!馬鹿だよなぁ」



 ふーん……俺はそんなやつとは関わりたくないな……。


 あれ?そういえば昨日の夜…いや…あいつらはめちゃめちゃ弱かったから違うだろう…。


 あれ?でも雷……。



 考えるのめんど…寝よう……。



「zzz」


「あっ!!また寝てるよ……」




〜side不良三人組〜



「はっ!?お、お前ら生きてるか!!??」



 俺はここらでブイブイ言わせてる不良グループだ。


 喧嘩にもかなり自信がある三人組だ。


 しかも武器もたくさん持っているから敵なし……だった。



 そんな幻想は昨日ぶち壊された。



 なんだあの化け物は!!

 動きも化け物みたいに速いし、何より紅色の雷を自由自在に操っていた!



 俺たちなんか……全く相手にされていなかった…。


 あの目は何か…どこか遠くを見つめていた!


 きっと過去に何かあったのだろう…。




 ※過去に何もないし、ただ眠かったから遠くを見ていただけである。




「う、うーーん……」

「こ、ここは……」


「お前ら生きていたか!!」


「ん…?はっ!?そういえばあのバケモン!!」

「やっ…やめてくれぇ!もう許してください!!」


「大丈夫だお前ら!もういなくなってる!」


「ほっ……よかった……」

「もうあんなの二度とごめんだ……」


「ああ…そうだよな…だからさ、俺たちやり直さないか?」


「えっ」

「それって…」


「もうあんな化け物とは関わりのないように…自首しに行こう…」



 ここで二人が乗らなくても、俺は行く。



「俺も行くぜ…世界は広すぎた…あんなバケモンかうじゃうじゃいると考えると吐き気がするぜ」

「俺も賛成だ…もう…俺たちの体は喧嘩のためじゃなくて、人のために使おう!」



「おう!三人だったらどこへでも行けるさ!」


「「おう!!」」



 友情に結ばれた彼らは自首をしに行き、その後しっかりと更生したのであった。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


早く金曜日が来て欲しい…。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る