03 思惑
勇者がいなくなった後、女神はにやりとほくそ笑んだ。
あれは愚かな勇者だった。
女神の手のひらで踊らされている事も知らず、滑稽に行動し続けている。
ルインツが勇者を裏切るように仕向けたのは、他ならぬ女神だった。
この女神こそが全ての黒幕だった。
魔王軍や人間達を操って互いに憎しみあわせて、殺させていたのだった。
女神の目的は、世界の滅亡。
生きとし生けるものの抹殺だった。
「愚かな人間! 愚かな勇者! そのままずっと私の手のひらの上で踊り続けるが良いわ!」
その女神は、女神の皮を被った何者かは、転生をはたした勇者の道化ぶりを想像して、いつまでも嗤い続けた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます